タイトル 海を渡ったニッポンの家具 -豪華絢爛仰天手仕事-
日時 2018年9月6日(木)~11月24日(土)10:00-18:00 休館日:水曜
会場 LIXILギャラリー(東京都中央区京橋3-6-18 東京建物京橋ビル LIXIL:GINZA 2F )
料金 入場無料
電話番号 03-5250-6530
詳細 http://www.livingculture.lixil/topics/gallery/g-1806/

袖箪笥付き飾り棚(部分)/寄木細工
所蔵:金子皓彦コレクション、撮影:大西成明

1873年のウィーン万博で注目され、一躍人気の的となった日本の工芸品。その一方で、武家大名という巨大なパトロンを失った国内各地の職人は窮乏し、技法の伝承も危機的状況にあった。明治政府の後押しを受け、海外を強く意識した陶磁器、七宝、彫刻、金工品などが制作され、輸出されると、浮世絵をきっかけに欧州で巻き起こっていたジャポニスム流行の波にも乗って人気を博し、一時代を築く。卓越した技巧に裏打ちされたこれらの品々は、近年になって「超絶技巧」と銘打った展覧会などで取り上げられ、注目を集めているが、国内では長らく顧みられなかったこともあり、国内の現存数は少ない。
このうち本展では、西洋の生活様式に合わせてデザインされ、日本の伝統意匠と細密精巧な技術が贅沢に施された家具にスポットをあて、紹介する。明治・大正・昭和期の工芸品や資料を収集している金子皓彦氏(日本輸出工芸研究会会長)の貴重なコレクションを中心に、寄木細工と透し彫りが施された袖箪笥付き飾り棚、貝や象牙、鼈甲(べっこう)、珊瑚、瑪瑙(めのう)などをレリーフ状にはめ込んだ芝山細工の衝立、青貝細工で花鳥文が描かれたビューロー、錺(かざり)金具が見事な仙台簞笥などが披露される(横浜彫刻家具は写真のみ)。誰もが目をみはる技巧の見事さはもちろんのこと、海外を意識した意匠・表現の面白さを併せ持つ展示品からは、世界が機能を重視した近代デザインへと傾倒していく前の、人間味あふれる濃密な世界観が浮かび上がる。
本展は、6月から8月24日にかけてLIXILギャラリー大阪会場で開催された企画展の巡回展。会期中には「輸出家具を求めて-わたしの蒐集の流儀-」と題した講演会も開催される(要申し込み、日時、会場など詳細はホームページ参照)。