タイトル リニューアル記念特別展
信長とクアトロ・ラガッツィ 桃山の夢と幻 + 杉本博司と天正少年使節が見たヨーロッパ
日時 2018年10月5日(金)〜11月4日(日)9:30-16:30(入館は16:00まで)休館日:木曜日(11月1日は開館)
会場 MOA美術館(静岡県熱海市桃山町26-2)
料金 一般 ¥1,600、高大生 ¥1,000(要学生証)、中学生以下無料、65才以上 ¥1,400(要身分証明)
電話番号 0557-84-2511(代表)
会場URL http://www.moaart.or.jp
詳細 http://www.moaart.or.jp/events/nobunaga-hiroshi-sugimoto-20181005-1104/

杉本博司「螺旋階段II、ヴィラ・ファルネーゼ」2016年 ゼラチン・シルバー・プリント ©Hiroshi Sugimoto/Courtesy of Gallery Koyanagi

2017年2月5日にリニューアルしたMOA美術館。リニューアルの建築意匠を担当したのが、杉本博司と榊田倫之の主宰する新素材研究所。2017年秋にニューヨークのジャパン・ソサエティーで開催された「Hiroshi Sugimoto: Gates of Paradise」展にて展観された、杉本の作品「クアトロ・ラガッツィ」が日本で初公開されるほか、近世日本を切り開いた織田信長に関わる作品、天正少年使節に関する資料やキリシタンの美術と工芸なども出品される。
本展のタイトルにある「クアトロ・ラガッツィ」とは、1582年(天正10)4月に、九州のキリシタン三侯がローマに派遣した4人の天正少年使節を指す(西洋美術史家・若桑みどり著『クアトロ・ラガッツィ』(集英社)の書名に由来する)。彼らはローマ法王との謁見を果たし、往復の道中で大歓迎されたが、1590年(天正18)に帰国すると、日本の国内情勢は大きく変容しており、4人はそれぞれ棄教、追放、殉教の憂き目に遭う。
この天正少年使節と杉本との関わりは、杉本がライフワークとしている劇場の撮影でヨーロッパ各地をまわり、イタリア北東部の街ヴィチェンツァにある劇場《テアトロ・オリンピコ》を2015年の春に訪れたときに始まる。1585年に建設、開館した劇場の内部装飾の一部に、天正少年使節を歓迎する場面を描いたフレスコ画を目にして以来、杉本は彼らの足跡を辿り、彼らが目にしたであろう建築や空間ーパルテノン、城館ヴィラファルネーゼ、フィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂などを撮影する旅を続けている。前述のニューヨーク展のタイトルにも採られた「天国の門」は、フィレンツェの大聖堂に付属する洗礼堂の扉であり、現在はドゥオーモ博物館に収蔵されている初期ルネッサンスの名品。
本展では、地方の大名が少年4人をヨーロッパに派遣するという壮大なプロジェクトを成しえた桃山時代の文化を今に伝える美術品や、少年4人が持ち帰ったヨーロッパの知識と印刷技術が、その後の日本文化に大きな影響を与えたことを示す資料などとともに、杉本作品を鑑賞する趣向となっている。