木工の世界に新しい空気を吹き込んだ、三谷龍二さんのセミナーが北海道の東川町で開かれます。
三谷さんが教えてくれたのは、暮らしのあちこちに木の器や道具がある楽しさと心地よさ。
きっと楽しいお話が聞けるに違いありません。
期日が迫っておりますので、申込みはお早めに。

  

木工デザイナー 三谷龍二「作ること、暮らすこと。」

日時:2017年 8月19日(土)14:00-15:30
会場:東川町文化芸術交流センター 講堂
北海道 上川郡東川町北町1丁目1番1号

主催:写真文化首都「写真の町」東川町
コーディネーター:東川町文化芸術コーディネーター 織田憲嗣
参加費:無料
要予約 電話またはメールにてお申し込みください。
担当課 産業振興課 東川町文化芸術交流センターギャラリー
tel 0166-74-6801
Mail designschool.higashikawa@gmail.com

【三谷氏からのメッセージ】
私が仕事をはじめたのは1981年でした。
その4年後に、松本で友人たちとクラフトフェアを始めたのですが、
その仲間たちが、ちょうどその頃、工房スタイルといって、
無垢の木を使いオイルフィニッシュで仕上げる家具の作家たちでした。
僕はそうした家具に魅力を感じていましたが、
無垢の木の良さを生かしながらも、より生活に近いものができないかなと思ったところから器作りを始めました。

最初に作った食器は、バターケースでした。木工といえば家具と決まっていましたが、
それを食器の方向にと導いてくれたのは、高校生の時に読んだ伊丹十三の本だったように思います。
そこにもバターケースのことが書いてありました。
日々使うものがプラスチックの安いものではつまらないだろう、
誰に見せるわけでないそういうものこそ、疎かにしないで吟味して選ばなくてはならない、
そのようなことが書いてありました。

伊丹十三は『女たちよ!』という本の中で、
目玉焼きの食べ方とか、スパゲッティの食べ方、作り方っていうのをやるわけですが、
生活の些細なことにもこだわるそのような態度に出会って、
こういうものの考え方があると、すっかり影響を受けたのでした。
そんな風にして、木の器を作り始めたのですが、
器の世界は、洋家具とは違う広がりがありました。
陶磁器や漆器など工芸を知ることによって、
モダンデザイン以前、長い日本の伝統とつながる回路がそこにできたことが、
僕にはとても大きかったと思っています。
それからは近代以前の工芸と、現代の暮らしの両方を視野に入れながら、仕事をしてきたように思います。

【プロフィール】
1952年 福井市生まれ
1981年 松本市に工房PERSONA STUDIOを設立。
陶磁器のような普段使いの木の器を作り、
それまで家具中心だった木工に、新たな分野を開く。木の器展多数。
また、暮らしのなかからは実用の器だけではなく、
積み木や薬缶など生活風景をモチーフにした
親密性の高い絵画や立体作品も制作する。
1985年より「クラフトフェアまつもと」「工芸の五月」(松本市)発足より運営に参加。
2011年 松本市内にギャラリー10cmを開店。
店の建つ通りで「六九クラフトストリート」を企画するなど、「工芸と暮らしを結ぶ」活動を続ける。