『間取りと妄想』大竹昭子 著 亜紀書房 刊 本体価格 ¥1,400

畳があるせいなのか、日本人は間取りをイメージしやすいという。
この本は、間取り好きの方におすすめしたい短編小説集。登場する13の間取りは小さな別冊になっているので、手元に置いて読むと妄想が加速する。旗竿敷地のような細長い廊下が続く「船の舳先にいるような」、メゾネットの部屋で始まる「四角い窓はない」、中庭を挟んで向かい合う部屋では「カウンターは偉大」など。
どれも触覚や嗅覚まで沁み透って、クールで官能的な世界にはまっていく。