タイトル ニッポン貝人列伝ー時代をつくった貝コレクションー
日時 2018年3月8日(木)~5月26日(土)10:00-18:00 休館日:水曜
会場 LIXILギャラリー(東京都中央区京橋3-6-18 東京建物京橋ビル LIXIL:GINZA 2F )
料金 入場無料
電話番号 03-5250-6530
LIXILギャラリー http://www1.lixil.co.jp/gallery/
詳細 http://www1.lixil.co.jp/gallery/exhibition/detail/d_003923.html

日本近代貝類学の黎明期を築いた研究者、コレクター10人にスポットをあてる企画展。
南から黒潮、北からは親潮が流れ込み、世界的にも豊かな貝の生息分布がみられる日本。貝を採集して食し、暮らしに利用してきたことは、貝塚に代表される縄文時代の遺跡からも明らかである。江戸期には、好奇心あふれる博物学者らによって精緻で美しい図譜が編まれたが、貝類を科学的な目で捉えようとする研究者が現れたのは、明治期に入ってからである。そのひとりである平瀬與一郎は、8000種類以上の標本をコレクションし、実業家として築いた私財を投じて平瀬貝類博物館を開館するなど、日本における近代貝類学の礎を築いた。平瀬の後にも研究者は続き、ある者は本業を別にもちながらも情熱をもって貝を収集・研究し、“貝人”と称すべき功績をそれぞれに残す。本展では、“貝人”たちが収集した貴重なコレクションの一部と周辺資料240点が一堂に会する。知的好奇心に満ちた彼らのまなざしを通して、いきものとしての貝類の美しさを改めて認識するとともに、飽くなき探究心の結晶をも見ることができる。

写真1:キセルガイ科の標本 (黒田コレクションより)
所蔵:西宮市貝類館 撮影:佐治康生




<本展で紹介する“貝人”10人>
平瀬與一郎 (1859-1925)
多色刷木版画『貝千種』は学術的価値だけでなく、刷りの美しさから、海外からの評価も高い
黒田徳米 (1886-1987)
平瀬に師事、1971年に昭和天皇の貝類コレクションを『相模湾産貝類』として編纂
鳥羽源藏 (1872-1946)
南方熊楠と並び称され、岩手を拠点に昆虫学、植物学、動物学、貝類学、地質学、考古学など、幅広い分野で功績を残す
吉良哲明 (1888-1965)
小学校教員と住職を務める傍ら、自身が収集した約1200種の貝で『原色日本貝類図鑑』をまとめ、ガリ版刷りの貝類研究誌『夢蛤』を100号まで刊行
波部忠重(1916-2001)
日本産貝類約6500種のうち1600以上の分類群(科、属、種など)を記載。『相模湾産貝類』の編纂者のひとり。
河村良介(1898-1993)
1万種、10万点以上の貝を収集したコレクションは、世界の主要な貝類をほぼ網羅する。
平瀬信太郎 (1884-1939)
平瀬與一郎の息子。父の遺志を継いで日本初の貝類図鑑を刊行
菊池典男(1915-2013)
1984年に菊池貝類館を開館(現在は休館)、阪神貝類談話会の発起人のひとり
山村八重子(1899-1996)
南洋の稀少貝を蒐集した女性コレクター
櫻井欽一(1912-1993)
東京神田で老舗の鳥鍋屋主人にして、貝類コレクター、鉱物学博士