取材では、編集部のメンバーは日本全国さまざまな場所に行くことも多いです。この仕事ならではなのは、その場所が、いろいろな地域の住宅街であること。はじめて聞く駅に降りることも珍しくありません。

発売中の8月号でも、はじめて降りる駅での取材がありました。とは言っても、その駅は「大磯」。今回は観光でも有名な場所でした。駅前に出ると、「湘南発祥の地」書かれたアーケードが。このまま海まで歩きたくなるのをこらえて、山の方へ。旧東海道の美しい松並木を横目に、「A HOUSE for OISO」へお邪魔しました。その豊かな空間は、ぜひ誌面でご覧いただくとして、取材中に教えていただいた大磯のことをもう少しだけ書きたいと思います。

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A HOUSE for OISOの外観。 撮影/繁田愉

このお家の背にも見える、緑のグラデーションが美しい山は霊山で、人が立ち入ることはできないのだそう。だからこそ、人の心を惹きつけるような、同時に恐さも感じるような、景色なのかもしれません。

そして、この土地からは工事中土器が出土したそう。近くには古墳もあります。(設計のDGT.が新国立競技場のコンペで提案したのも、「古墳スタジアム」でしたね!)5千年以上まえから、この場所に人が住み続けている。そのことも、この場所が快適に暮らすことのできる安全で豊かな土地であることを示しているように感じました。

 

と、はじめて訪れた大磯でしたが、取材を通して縁のある場所のひとつになりました。帰り道。あれ、なんだかこの道知っているぞ……と思ったのですが、毎年お正月に楽しみにしている「箱根駅伝」のコースであることに後で気付き、ますます大磯が好きになりました。(編集・渡辺未央)