タイトル 台所見聞録-人と暮らしの万華鏡-
日時 2019年6月6日(木)〜8月24日(土)10:00-18:00
休館日:水曜、8月10日(土)〜15日(木)
会場 LIXILギャラリー(東京会場) 東京都中央区京橋3-6-18 東京建物京橋ビル LIXIL:GINZA2F
料金 入場無料
電話番号 03-5250-6530
詳細 https://www.livingculture.lixil/topics/gallery/g-1903/

『食堂楽』の口絵「大熊重信邸台所」村井弦斎著(明治38年発行)所蔵:須崎文代
塵ひとつない清潔さと、器具配置の合理性、英国より取り寄せた大きなガスストーブが特徴の台所で、立ち働きの様子が伝わる。

私たちの住まいに欠かせない空間「台所」。食物を扱うため、その土地の気候風土や文化とも密接に関わり、また「働く場」としての機能性を求めてきた歴史の変遷も見られる場所である。
建築家の宮崎玲子氏は、世界の伝統的な台所を約半世紀にわたり調査し、これまで訪れた約50ヶ所の記録を世界地図にプロットすることで、北緯40度を境に南北で「火」と「水」の使い方に特徴があることを見出した。例えば、北は鍋を吊り、南は鍋を置く文化圏であることに加え、北では水を使うことが少ないので流しが主役にならず、南では洗う頻度が高いため台所では大量の水を使うことを前提にした設えになっている。
神奈川大学特別助教の須崎文代氏は、明治から昭和期にかけて、日本の台所が西洋の影響を受け、急速に近代化されていった過程に着目し、高等女学校の「家事教科書」を収集している。その実証的な研究から、「立働」「衛生」「利便」という3つの理念が立ち現れてくるという。
本展は、建築家と研究者の見聞記録と成果ー宮崎氏が調査後に制作した、各地域の伝統的住まいの模型6点やイラスト、図版、近代日本の教育本などの資料約90点を通して、人々が求めてきた台所とはどのような空間なのかを再考する。また、かつての日本住宅公団に採用されたステンレス深絞り流し台の現物展示や、日本における台所空間の近代化に影響を与え、一端を担った内外の建築家—ル・コルビュジエの《ザヴォア邸》や藤井厚二の《聴竹居》などにおける設計上の試みについても紹介する。
会期中の7月30日(火)には、須崎氏を講師に招いて、「近代の暮らしを変えた、台所の世界」と題した講演会も開催される(要事前申し込み、参加費無料、詳細はホームページ参照)。
本展は、LIXILギャラリー大阪会場で開催された企画展(会期:2019年3月8日~5月21日)の巡回展。

ネパールの伝統的な台所(S=1/10模型)
所蔵:宮崎玲子 撮影:佐治康生
ネパールのカトマンズ地方に暮らすネワール人の伝統的な住まいの台所は、家の最上階にある。台所はヒンズー教徒にとって神聖な場所であるため、家族以外の人は立ち入ることはできない。



%d人のブロガーが「いいね」をつけました。