青森県弘前市に《弘前れんが倉庫美術館》が2020年6月1日にオープンした[*1]。 同館は、明治・大正期に建設され、近代産業遺産として弘前の風景をかたちづくってきた《吉野町煉瓦倉庫》を、建築家の田根 剛が改修し、文化施設として再生されたもの。
美術館として建物を再生するにあたり、築100年におよぶ煉瓦建造物の耐震性能を高めつつ、残せるものはできる限り残し、「記憶の継承」と風景の再生をコンセプトに改修された。ダイナミックな建築空間では、その魅力を最大限に生かし、国内外の先進的なアートを紹介するとともに、弘前、そして東北地域の歴史、文化と向き合う同時代の作品を収集し、展示する。
こけら落としとなる開館記念プログラムでは、明治・大正期から続く建物と、建っている場所との「記憶」に焦点をあて、8名の現代の美術作家たちが作品を発表する。改修工事の記録に基づく作品や、土地の人々の協力のもと制作された作品など、この場所ならではのサイト・スペシフィックな新作を中心に構成される。
2020年 開館記念 春夏プログラム「Thank You Memory – 醸造から創造へ –」
出展作家：尹秀珍（イン・シウジェン）、ジャン＝ミシェル・オトニエル、笹本晃、畠山直哉、藤井光、奈良美智、ナウィン・ラワンチャイクン、潘逸舟（弘前エクスチェンジ）
また、本展では、この建物が美術館として再生されるきっかけのひとつである、奈良美智がこの地で2006年に開催した「YOSHITOMO NARA + graf A to Z」展をサポートした地域のボランティアの方々への感謝の気持ちとして奈良美智が制作し、市に寄贈した作品《A to Z Memorial Dog》も改めて展示される。
*1.《弘前れんが倉庫美術館》は当初、2020年4月11日に開館を予定していた。新型コロナウイルス感染症の予防・拡大防止のため、スケジュールを全て変更、事前予約制やそのほかの感染症予防対策を各種実施してのプレオープンとなった。事前予約は会場ホームページまたは電話での受け付け。対象は、6⽉1⽇（⽉）から15⽇（⽉）までは弘前市⺠、6⽉17⽇（⽔）からは⻘森県⺠に限定される。
以降については、新型コロナウイルス感染症の状況により、対象の拡⼤や⼀部内容の変更、または休館などの措置を講じる場合あり。公式ホームページで逐次発表される予定。
■読者プレゼント■
会場のペアチケットを5組・計10名様にプレゼントいたします。
住所、氏名、年齢、『コンフォルト』の感想を明記の上、下記メールアドレスまでお申込みください。
info@confortmag.net
＊タイトルに必ず「弘前れんが倉庫美術館 開館記念プログラム展 チケットプレゼント」と明記してください。
応募の締切は2020年7月31日（金）※応募多数の場合は抽選
ご応募をお待ちしております。
Information
| タイトル | 2020年 開館記念 春夏プログラム「Thank You Memory – 醸造から創造へ –」 |
|---|---|
| 日時 | 2020年6月1日（月）開幕、9⽉22⽇（⽕・祝）まで 開館時間：9:00-17:00 休館⽇：火曜（祝日の場合は翌日） 当面は入館に関して規定あり（会場ホームページ参照） |
| 会場 | 弘前れんが倉庫美術館（青森県弘前市吉野町2-1） |
| 電話番号 | 0172-32-8950 |
| 会場URL | https://www.hirosaki-moca.jp/ |
| 展覧会詳細 | https://www.hirosaki-moca.jp/ |
| プレオープン期間の 事前予約制について |
https://www.hirosaki-moca.jp/pre-opening/ |
