現代の新たなメディアともいえる「指示書(インストラクション)」をテーマに、美術館というミュージアムにおける芸術作品の再演(再現)について考察する展覧会。
本展における「指示書」とは、複製や再現、移行や再制作が必要となる芸術作品の再演(再展示)に必要なもの。本展では、その保存、継承における作品の同一性を問うことを目的に、作品の展示を主体としないなど、これまでの展覧会にはない視点と構成で開催される。展示時の作者不在を想定した、第三者に伝えるための「指示書」や記録写真、映像、参考資料など、作品に関連するさまざまな指示や手順、仕様などが展示されるほか、同大学出身の川俣正の卒業制作作品《自画像》が、1979年当時の卒展開催時に設置された状態が初めて再現される。
展示構成
第1章 創造のために
第2章 再演のための指示
第3章 再制作とその継承
第X章 ミュージアムの仕様
information
展覧会名:再演 ―指示とその手順 / Re-Display: Instruction and Protocol
会期:2021年8月31日(火)~9月26日(日)
休館日:9月6日(月)、9月13日(月)、9月21日(火)
開館:10:00-17:00(入館は16:30まで)
会場:東京藝術大学大学美術館 本館展示室2(東京都台東区上野公園12-8)
観覧料:無料
※新型コロナウイルス感染症拡大など今後の状況により、スケジュールの変更や、入場制限を実施する場合あり
問合せ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
主催:芸術保存継承研究会
助成:公益財団法人花王 芸術・科学財団、JSPS科研費JP19H01221、JP19K21608、JP20K00211
協力:metaPhorest、東京藝術大学アーカイブセンター
展覧会公式WEBサイト
https://taira.geidai.ac.jp/archives/projects/6