愛知県豊田市の豊田市美術館にて、アメリカ近代建築の巨匠のひとり、フランク・ロイド・ライト(1867-1959)の展覧会が開催されている。
ライトの代表作として知られる帝国ホテル二代目本館(現在は博物館明治村に建物の一部が移築・保存)が1923年9月1日に開業してから100周年を迎える今年、愛知・豊田会場を封切りに、東京と青森の合わせて3都市を巡回。フランク・ロイド・ライト財団およびコロンビア大学エイヴリー建築美術図書館の全面的な協力のもと開催される。
フランク・ロイド・ライト《第63葉 ユニティ・テンプル、透視図 『フランク・ロイド・ライトの建築と設計』》1910年 豊田市美術館蔵
本展は、エイヴリー建築美術図書館とニューヨーク近代美術館が進めている、ライト研究の最新成果が反映されているのが特徴。2012年にフランク・ロイド・ライト財団から5万点を超える資料が両館に2012年に移管されて以降、継続して行われている調査・研究では、建築のみならず、芸術、デザイン、著述、造園、教育、技術革新、都市計画に至るライトの広範な視野と知性が明らかになっている(例えば、ライトは熱烈な浮世絵愛好家としての顔も持っていた、など)。帝国ホテル二代目本館の展示を中心としつつ、日本初公開となる建築ドローイングや図面も多数展示される大規模展である。
展示構成
1. モダン誕生 シカゴ―東京、浮世絵的世界観
2.「輝ける眉」(タリアセンを意味するウェールズ語)からの眺望
3. 進歩主義教育の環境をつくる
4. 交差する世界に建つ帝国ホテル
5. ミクロ / マクロのダイナミックな振幅
6. 上昇する建築と環境の向上
7. 多様な文化との邂逅
フランク・ロイド・ライト《ラーキン・ビル 椅子付き事務机》1904年頃 豊田市美術館蔵
information
フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」
会期:2023年10月21日(土)〜12月24日(日)
※会期中、一部展示替えあり(前期展示11月19日[日]まで / 後期展示11月21日[火]から)
開館時間:10:00-17:30(入場は17:00まで)
休館日:月曜
会場:豊田市美術館 展示室8(愛知県豊田市小坂本町8丁目5-1)
観覧料:一般 1,400円、高校・大学生 1,000円、中学生以下無料
※割引設定は豊田市美術館ウェブサイト参照
豊田市美術館ホームページ
https://www.museum.toyota.aichi.jp/
展覧会フライヤー
主催:豊田市美術館、フランク・ロイド・ライト財団
共催:中日新聞社
特別協力:コロンビア大学エイヴリー建築美術図書館、株式会社帝国ホテル
助成:公益財団法人ユニオン造形文化財団
展示協力:有限責任事業組合 森の製材リソラ
後援:アメリカ大使館、一般社団法人日本建築学会、公益社団法人日本建築家協会、 一般社団法人DOCOMOMO Japan、有機的建築アーカイブ
監修者:ケン・タダシ・オオシマ氏(ワシントン大学建築学部教授)
特別アドヴァイザー:ジェニファー・グレイ氏(フランク・ロイド・ライト財団副代表、タリアセン・インスティテュート・ディレクター)
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応募締切:2023年11月12日(日)
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