20世紀最大の巨匠の一人、アンリ・マティス（1869-1954）の展覧会が、東京・国立新美術館にて開催されている。
マティスは自然に忠実な色彩から解放された大胆な表現が特徴のフォーヴィスムの中心人物として知られ、まず母国フランス・パリで頭角を現します。後半生の大半を過ごすこととなる南仏のニースでは、アトリエでさまざまなモデルやオブジェを精力的に描く一方で、色が塗られた紙をハサミで切り取り、それを紙に貼り付ける技法「切り紙絵」にも取り組んだ。本展では、この切り紙絵に焦点があてられている。
アンリ・マティス《花と果実》 1952-1953年 切り紙絵 ニース市マティス美術館蔵 ©︎Succession H. Matisse
本展では、ニース市マティス美術館の所蔵作品を中心に、切り紙絵にスポットをあてつつ、絵画、彫刻、版画、テキスタイル等の作品や資料、約150点を紹介。なかでも切り紙絵の代表的作例である《ブルー・ヌードⅣ》が出品されるほか、本展のためにフランスでの修復を経て、日本初公開される大作《花と果実》は、必見。
本展ではさらに、マティスが最晩年にその建設に取り組んだ、芸術家人生の集大成ともいえる、ヴァンスのロザリオ礼拝堂にも着目し、建築から室内装飾、祭服に至るまで、マティスの至高の芸術を紹介する。
ヴァンス・ロザリオ礼拝堂の内部を原寸大で再現した空間展示
information
「マティス 自由なフォルム」
会場：国立新美術館 企画展示室2E（東京都港区六本木7-22-2）
会期：2024年2月14日（水）～5月27日（月）
休館日：毎週火曜 ※ただし4月30日（火）は開館
開館時間：10:00-18:00
※毎週金・土曜は20:00まで開館
※入場受付は閉館の30分前まで
主催：国立新美術館、ニース市マティス美術館、読売新聞社、日本テレビ放送網
特別協賛：キヤノン
協賛：DNP大日本印刷
協力：日本航空、日本貨物航空、ヤマト運輸
後援：在日フランス大使館／アンスティチュ･フランセ、J-WAVE
問合せ先：050-5541-8600（ハローダイヤル）
展覧会ホームページ
https://matisse2024.jp
