本展に冠する「ジャッカ・ドフニ」とは、サハリン(日本統治時代の呼称は樺太)に暮らす少数民族の1つ、ウイルタの民の言葉で「大切なものを収める家」を意味する。かつて、オホーツク海に面した北海道網走市に「ジャッカ・ドフニ」[注]と呼ばれたサハリン少数民族の資料館があった。初代館長をウイルタの民、ダーヒンニェニ・ゲンダーヌ氏(日本名:北川源太郎、1926頃-1984)が務め、ウイルタを中心に、ニブフ、樺太アイヌといったサハリンの少数民族の生活文化を伝える稀有な私設資料館であったが、2012年に閉館。約35年にわたる活動を支えた所蔵品や資料は、同じ網走市にある北海道立北方民族博物館に引き継がれた。
本展は、この「ジャッカ・ドフニ」の所蔵資料を展示公開する初の機会となる。
注.「ジャッカ・ドフニ」の正式名称は北方少数民族資料館ジャッカ・ドフニ
ウイルタ住居模型(制作:宮崎玲子) 1997年 所蔵:北海道立北方民族博物館 撮影:城野誠治
information
高島屋史料館TOKYO企画展
ジャッカ・ドフニ 大切なものを収める家
サハリン少数民族 ウイルタと 「出会う」
会場:高島屋史料館TOKYO 4階展示室(東京都中央区日本橋2-4-1 日本橋高島屋S.C.本館)
会期:2024年3月16日(土)〜8月25日(日)
休館日:月・火曜(祝日の場合は開館)、8月21日(全館休業日)
開館時間:10:30-19:30
入館料:無料
主催:高島屋史料館TOKYO
監修・協力:北海道立北方民族博物館
グラフィックデザイン:原田祐馬・岸木麻理子(UMA/design farm)
展⽰デザイン:榮家志保・橋本亜沙美(EIKA studio)
高島屋史料館TOKYOホームページ
https://www.takashimaya.co.jp/shiryokan/tokyo/