特集
リニューアル第3号
木でつくるみんなの空間
Public Spaces Are Better When Using Wood
公共建築や住宅に国産材を使うことが奨励されています。
日本の森林を整備し、循環させ、二酸化炭素を吸収させるためです。
でも、決められているから、補助金や助成金が出るから
木を使わなくては、という考えは、かえってもったいない。
たしかに、自然素材である木を使うにはたいへんな面があります。
でも一歩踏み出してみれば、関わる人にとっても使い手にとっても
有形無形の長所は数え切れないほどです。
おもしろいから、気持ちいいから、自由だから、木を使う。
実際、木を使いこなしている達人は、みんなそう感じているはずです。
みんなが使う公的な空間も、どんどん木でつくられるといい、
そんな気持ちを後押しする特集です。
定価 本体1,714円+税
【紙版のご購入はこちらから】
建築資料研究社 販売サイト
目次
地域の材で地域を表現。身の丈にあった“ みんなの居場所”
南魚沼市図書館「えきまえ図書館 本の杜」(新潟県)
デザイン及び基本設計 南雲勝志/ナグモデザイン事務所
木に包まれた子どものための空間
森のなかの街のように想像のすき間がある場所が立ち並ぶ
木の実幼稚園(大阪府松原市)
設計 向井昭人+向井幸枝/モノスタ’70
しなやかな感性をもつ子どもたちのために美しい居場所をととのえる
レイモンド庄中保育園(愛知県尾張旭市)
設計 広谷純弘+石田有作/アーキヴィジョン広谷スタジオ
仕事の効率をアップさせる木のワークプレイス
モジュール化されたパレットで、インテリアもファサードも
蔀戸のパレット(東京都文京区)
設計 富永大毅/富永大毅建築都市計画事務所
自由な使い方を許容する、ラフでタフな木の骨格
ワイデン アンド ケネディ東京(東京都目黒区)
設計 長岡 勉+田中正洋/ POINT
人を呼ぶ建築とマネジメント 5年目の「えんぱーく」(長野県塩尻市)
設計 柳澤 潤/コンテンポラリーズ
対談 家具から、建築からアプローチ 木に触れて, とにかく木を使う
腰原幹雄(東京大学生産技術研究所、チーム ティンバライズ)×
若杉浩一(内田洋行 パワープレイス、日本全国スギダラケ倶楽部)
保存版 内装にもっと木を使うための基礎知識
木を使う環境が整ってきた/適材適所に木を使うには
ネットワークのつくりかた 赤堀楠雄(林材ライター)
木造建築の防耐火設計 安井昇(桜設計集団)
植物油による、木材の手入れ法 山中油店
木を見て, 活かす
【空間編】和食 小野木(東京都渋谷区)
山から根っこを掘り出して
佐藤幹(ディスカバリー)×佐藤柱也(MARUKI DESIGN)
【素材編】木材関連会社紹介
山康商店/徳田銘木/志村商店/ギャラップ/前田木材/共栄木材
松文商店/長谷川萬治商店/木曽アルテック社/安多化粧合板/山一商店
高田製材所/ノスタモ/マルホン/髙正/リクレイムドワークス
人々を寄せるパワーをもつ 木のまんま家具
東日本大震災をきっかけに生まれ、飛躍する、世界のDIY家具 <石巻工房>
間伐材の丸太、角材、板材を、最小限の加工で使う<文祥堂>
製品紹介 スツール、ベンチ、テーブル
木の表情を身近に感じる建材
ユカハリ・タイル/ダグラスファー/ライブナチュラルプレミアム デザイン/エコアコールウッド/国産無垢材の建具「漣」/アートクチュール・ドゥーズ/日本の樹 国産材活用WPCフロア/天然銘木ツキ板タイル/エグザウッド/キャスティングウッド/キーラム木層ウォール
地域の記憶を共有し、活性化させる
「越後妻有アートトリエンナーレ 大地の芸術祭」で発揮された建築とアートの役割
もぐらの館/最後の教室/つんねの家のスペクトル/ドクターズハウス/清津倉庫美術館
未来まで感覚させるノスタルジーが、「総合性の建築デザイン」を生む
文 山本 想太郎(建築家)
連載
籬楓隻語<りふうせきご> <第三回>
カイ先生 柿沼守利
実測野帳は語る たてものとの対話と旅 <第3回>
文・絵・写真 渡邉義孝
ガウディハウス(広島県尾道市) ここから空き家再生は始まった
いま気になる、素材と技術の現場へ行く!芦沢啓治のゴーゴーマテリアル<第7回>
光洋製瓦の「いぶし銀」
先生と学生たちは、いまこんなことを考えている
ケンチク学ビバ<第11回>
ものつくり大学 技能工芸学部建設学科 准教授 大塚秀三
INFORMATION
FOCUS
窓辺を彩るウインドウトリートメント
EVENT NOW
高橋三太郎 放浪する木工家とそのカタチ展/I LOVE タイル ─ タイルがつなぐ街かど展
SPACE
イデーショップ 自由が丘店リニューアル
GOODS & SPACE
「MATUREWARE by FUTAGAMI」など 新しい製品とスペース
BOOKS
『ドミトリーともきんす』高野文子 インタビュー・構成/植田実
『好きなことはやらずにはいられない 吉阪隆正との対話』 評/藤森照信
定価 本体1,714円+税
【紙版のご購入はこちらから】
建築資料研究社 販売サイト