名古屋市一円を舞台に、伝統芸能や文化、歴史を楽しむイベント「やっとかめ文化祭」。
「やっとかめ」とは名古屋弁で「お久しぶり」のこと。
初回は2013年、今年も10月30日から11月23日まで開催されます。
先日、ひとあし先にイベントを体験するため名古屋へと行ってきました。名古屋駅からクルマで約10分。風情ある街並みや、歴史を感じさせる建物が多く残る白壁地区。名古屋は第二次世界大戦の空襲での被害も大きかったのですが（名古屋城も1945年に焼夷弾の直撃で焼失しています）、幸いにもこのエリアは戦火を免れたとのこと。今回はそのなかの１軒、料亭「か茂免」さんへ。約1000坪の敷地に立つ本館は、大正8年築。京都の紙問屋さんの別邸として建てられています。昭和23年より「か茂免」として営業をはじめられました。
今回体験したのは、「やっとかめ文化祭」名物イベントのひとつ、「芸どころまちなか披露」のお座敷ライブ。上の写真は「金のしゃちほこ」と呼ばれる名古屋らしい芸です。名古屋の芸妓さんは、この芸ができないとお披露目できないため、いちばんに練習するのだそう。芸妓遊びなんて自分とは遠いところにあるものに感じていましたが、華やかな踊りを堪能するだけでなく、食事をしながらお話したり、「金毘羅船々」で勝負したり、と一緒に場をつくりあげていくのが楽しくて、オトナの世界を知ってしまった高揚感とともにお店を後にしました。
上の写真は、昨年開催された「街茶」の様子。建築家・吉田孝司さんによる「茶室」に、金工作家・長谷川竹次郎さんがしつらえた道具などが並びました。今年も、この2人による茶会が11月7日（土）に企画されているとのこと。
ほかにも「芸どころ名古屋舞台」に、左官・挾土秀平さんと「職人の視点で名古屋の近代建築を歩く」や中沢新一さんとの「アースダイバー名古屋」などの「まちなか寺子屋」、４０ものコースをツウと巡る「歴史まち歩き」といった、文化の街・名古屋を体感できるイベントが多く用意されています。
チケット発売やイベント申込み受付は明日・9月3日（木）から。気になる方はお早めに！
女性のおひとり様に向けた、こんなツアーもあるそうです。
（編集・渡辺未央）
