モダニズム建築の宝庫とも言える、アメリカの地方都市を舞台にした映画が公開される。
ル・コルビュジエ、ミース・ファン・デル・ローエに代表されるモダニズム建築は、1920年代に機能的、合理的な建築として成立し、現在も建築デザインに多大な影響を与え続けている。 本作の舞台となるインディアナ州コロンバスは、エーロ・サーリネンによるミラー邸(アレキサンダー・ジラルドの内装)やノース・クリスチャン教会、I.M.ペイ、リチャード・マイヤー、ハリー・ウィーズ、ジェームス・ポルシェックなどの代表作が建ち並ぶ街。すべてのカットが巨匠たちによる建築へのラブレターとも言うべき映像美に彩られた本作は、サンダンスをはじめ23の映画祭にノミネートされ8冠を獲得。クロトゥルーディス賞では、2018年に日本で公開されて話題を呼んだ作品『君の名前で僕を呼んで』を抑え、撮影賞を受賞した。
本作品でメガホンをとった監督は、これまでR・ブレッソンやA・ヒッチコック、小津安二郎についてのドキュメンタリーを撮り、小津映画に欠かせない脚本家の野田高悟に因んでコゴナダと名乗る韓国系アメリカ人。「小津に惹かれる謎、彼の映画に根底に流れる普遍性」について研究してきたコゴナダは、奥行きを生かした画面の構図や、間の取り方など、小津と同じような感覚を現代につなぐことを意識した本作で一躍注目を集めた。これが初監督作品となる。
“建築が愛する人を癒す効果”が鍵となるこの映画では、第二の主人公として街中にあふれる建築物たちが、ポストロック・バンドのハンモックによる美しい音楽とともに、効果的に演出されている。モダニズム建築や現代アートにも精通するコゴナダ監督は、ニューヨーク・タイムズ紙による「アメリカの近代建築が楽しめる都市ベスト10」にコロンバスが選ばれていたことからこの街の存在を知り、「モダニズム建築は世界を変えることができるのか?」という問いに魅力を感じて、初の長編作品の舞台にコロンバス選んだと語っている。
コロンバスのモダニズム建築群を収める構図を追求すると同時に、この街の建築を巡る二人の心模様を描き出した珠玉の物語である。
映画『コロンバス』
監督・脚本・編集:コゴナダ 撮影:エリシャ・クリスチャン 音楽:ハンモック
出演:ジョン・チョー、ヘイリー・ルー・リチャードソン、ロリー・カルキン、パーカー・ポージー、ミシェル・フォーブス
3月14日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国ロードショー予定。
追記:新型コロナウイルス感染症拡大防止措置・解除に伴う都内上映状況
※最新の情報は映画公式ホームページ等で確認してください
渋谷イメージフォーラム 5月31日まで臨時休館、6月1日より上映再開
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映画「コロンバス」本編映像(8-1)
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Information
タイトル | 「アメリカの近代建築が楽しめる都市ベスト10」に選ばれた街を舞台にした映画『コロンバス』3/14公開 |
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日時 | 3月14日(土)より全国ロードショー 渋谷シアター・イメージフォーラム 6月1日(月)上映再開決定 ※最新の情報は映画「コロンバス」公式ホームページを確認してください |
会場 | シアター・イメージフォーラム(東京都渋谷区)ほか |
料金 | 会場による |
電話番号 | 03-3406-7710(配給:株式会社ブロードウェイ) |
映画オフィシャルサイト | https://columbus.net-broadway.com |