日本博 主催・共催型プロジェクト「神宮の杜芸術祝祭」神宮の杜 野外彫刻展「天空海闊」

東京・原宿駅の西側に広がる明治神宮の杜(もり)は、明治天皇(1852-1912)と昭憲皇太后(1849-1914)を祀る神社の内苑・外苑として整備された、人工の杜であることは、あまり知られていない。当時の最新の森林学や造園学、都市工学を採り入れながら、持続可能な自然と都市づくりを念頭に造成され、広さは約70万平方メートルにおよぶ。
現在では都内でも有数の「自然」となっているこの杜を舞台に、明治神宮鎮座百年祭記念関連企画として、アートイベント「神宮の杜芸術祝祭『祭る。祈る。創る。』―持続可能な自然と芸術文化―」が開催される(会期:2020年3月20日[金・祝]〜2021年3月31日[水])
同イベントでは、日本人の自然観を体現した芸術と文化のフェスティバルとなることを目指して、一年におよぶ会期中、さまざまな展覧会やイベントが開催される予定。

その一環として開催される「天空海闊(てんくうかいかつ)」は、「神宮の杜芸術祝祭」のオープニングを飾るアートフェスティバルのひとつ。「神宮の杜芸術祝祭」のメイン企画として開催される3つの美術展の第一弾。「天空海闊」とは、果てしなく続く空、快晴の空へ向かって、大らかに広がることを意味する。名和晃平ら日本を代表する彫刻家ら4名の作品が内苑の各所に展示されるもので、神宮の杜で野外彫刻展が開催されるのは今回が初めて。

Information

神宮の杜 野外彫刻展「天空海闊」
出展作家(*五十音順、敬称略):名和晃平、船井美佐、松山智一、三沢厚彦
会期:2020年3月20日(金・祝)〜12月13日(日)
会場:明治神宮
入場および観覧無料

名和晃平《White Deer (Meiji Jingu)》2020 ブロンズに塗装 写真:木奥惠三

「神宮の杜芸術祝祭」では、このほかにも被災地振興や地域創生へ向けてのイベントも2021年3月31日まで開催される。明治神宮の杜から日本の祈りの心を世界に向けて発信する予定。(主催:神宮の杜芸術祝祭実行委員会、アーティスティックディレクター:山口裕美)。

本展の詳細や、「神宮の杜芸術祝祭」のそのほかの各種イベント(「気韻生動」「紫幹翠葉」)の開催状況など、最新の情報は、公式サイトを参照。
https://jingu-artfest.jp/

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