没後70年 吉田博展

「没後70年 吉田博展 Yoshida Hiroshi: Commemorating the 70th Anniversary of His Death」

《印度と東南アジア タジマハルの朝霧 第五》 昭和7(1932)年 木版、紙 36.2×51.0cm

画家・吉田 博(1876-1950)の没後70年の節目に開催されている展覧会。
吉田 博は福岡県久留米市の生まれ。若き日から洋画に取り組み、幾度もの海外体験を通じて東西の芸術に触れながら、独自の表現と技法を確立した。さらに、画業の後期に初めて木版画に挑戦し、新たな境地を切り開く。深山幽谷に分け入り、自ら体得した自然観と、欧米の専門家をも驚嘆させた高い技術をもって、水の流れや光の移ろいを版画表現で繊細に描き出した。その絵に魅了され、精神科医のフロイトやダイアナ妃が彼の絵を所蔵していたとされる。

「没後70年 吉田博展 Yoshida Hiroshi: Commemorating the 70th Anniversary of His Death」

《陽明門》 昭和12(1937)年 木版、紙 37.9×24.8cm

本展では、初期から晩年までの木版画が一堂に会する(会期中、一部展示替えあり)。版木や写生帖もあわせて展示され、西洋の写実的な表現と日本の伝統的な版画技法の統合を目指した吉田博の木版画の全容を紹介する。

また、本展の開催にあわせて、東京国立博物館との連携ガイドも3月28日(日)まで実施されている。東京国立博物館が所蔵する吉田博の油絵作品《精華》(展示期間:2021年2月16日~5月9日)と、吉田と同時代の芸術家である黒田清輝(1866~1924)の作品に関する音声解説が配信されており、スマートフォン、タブレット、パソコンなどの端末で無料で聴くことができる。

連動企画「トーハク×都美 連携ガイド めぐる美術~黒田清輝と吉田博~」
URL:https://www.ag-webguide.com/tohaku-tobi/

「没後70年 吉田博展 Yoshida Hiroshi: Commemorating the 70th Anniversary of His Death」

information

「没後70年 吉田博展」
会期:2021年1月26日(火)~ 3月28日(日)
会場:東京都美術館 企画展示室(東京都台東区上野公園8-36)
休室日:月曜
開室時間:9:30-17:30(入室は閉室の30分前まで)
観覧料:一般 1,600円、大学・専門学校生 1,300円、高校生 800円、65歳以上 1,000円
※会場では、新型コロナウイルス感染症対策を実施中(但し、事前予約は不要)
問い合わせ先:03-5777-8600(ハローダイヤル)
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都美術館、毎日新聞社、日本経済新聞社
協賛:トヨタ自動車、ニューカラー写真印刷
特設サイトhttps://yoshida-exhn.jp

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