東京都庭園美術館「20世紀のポスター[図像と文字の風景]―ビジュアルコミュニケーション は可能か?」展

1910~20年代のヨーロッパに誕生し、芸術・デザインに革新をもたらした構成主義は、特にビジュアルデザインの領域において、図像と文字を幾何学的・抽象的な融和のもとに構成しようとする特徴的な表現様式をもたらした。エル・リシツキー、ヤン・チヒョルト、マックス・ビル、ヨゼフ・ミューラー゠ブロックマンなど、幾多のアーティストとデザイナーが時代を超えて共有したこの様式は、広くビジュアルデザインの可能性を拡張する試みとして発展を重ね、今日のビジュアルデザインの基盤を形成したと言える。

メアリー・ヴィエイラ《パンエア・ド・ブラジル航空 DC7C機/パンエア・ド・ブラジル》

メアリー・ヴィエイラ《パンエア・ド・ブラジル航空 DC7C機/パンエア・ド・ブラジル》 1957年 ⓒIsisuf. Istituto internazionale di studi sul futurismo – Archivio Mary Vieira, Milano. All rights reserved.

ジャン゠ブノワ・レヴィ《 マルクトブラット/無料広告新聞》

ジャン゠ブノワ・レヴィ《マルクトブラット/無料広告新聞》 1989年 ⓒJean-Benoit Levy (AGI/AIGA), Studio AND (www.and.ch), Photo : Alexandre Genoud

本展は、多摩美術大学の企画協力により、株式会社竹尾のポスターコレクションから、構成主義のポスターを厳選し、一堂に公開する。20世紀に一大ムーブメントを巻き起こしたデザイン潮流のもと、世に送り出され、時代を彩った「構成的なポスター」が示す鮮やかな創造力と、130点の貴重なポスター群が総体として示す歴史的な継承と発展のプロセスをたどる。

展示構成
第1章 図像と文字の幾何学(15作家・52点)
第2章 歴史的ダイナミズム(11作家・18点)
第3章 コミュニケーションのありか(10作家・60点)

information

展覧会名:20世紀のポスター[図像と文字の風景]―ビジュアルコミュニケーションは可能か?
会期:2021年1月30日(土)〜4月11日(日)
会場:東京都庭園美術館 本館+新館
開館時間:10:00–18:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:2月10日・24日、3月10日・24日、4月5日
※2021年4月より、休館日が毎週月曜に変更となります
入館料:一般 1,100円、大学生(専修・各種専門学校含)880円、中・高校生 550円、65歳以上 550円
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都庭園美術館、日本経済新聞社
企画協力:多摩美術大学
特別協力:株式会社竹尾
後援:在日スイス大使館

東京都庭園美術館ホームページ
https://www.teien-art-museum.ne.jp/

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