青森県十和田市が推進する、アートによるまちづくりの拠点として、2008年4月に常設作品を中心として開館した十和田市現代美術館。建物の設計を西沢立衛建築設計事務所が手がけたことでも知られる。
十和田市現代美術館 外観
2010年には、美術館の屋外や通りを挟んだ対面のアート広場にも作品を展開するプロジェクト「Arts Towada(アーツ・トワダ)」が完成。2020年に10周年を迎えたことを機に、開館以来初となる常設作品の入れ替えが行われ、2021年4月より、2つの作品が新たに加わっている。
1つは、ドイツ在住の塩田千春が十和田をモチーフにした新作《水の記憶》。船と糸を使用した作品シリーズで、日本国内の公立美術館では初めての常設となる。もう1つは、名和晃平の《PixCell-Deer#52》。名和作品は展示期間を限定して公開する寄託作品とで、同美術館における新たな試みとなっている。
左:塩田千春《水の記憶》2021年 ©2021 JASPAR, Tokyo and Shiota Chiharu 撮影:小山田邦哉
右:名和晃平《PixCell-Deer#52》2018年 素材:ミクストメディア サイズ:W189.6×D150×H217.3cm 所蔵:個人蔵(寄託、2023年9月までの期間限定公開) 撮影:小山田邦哉
レアンドロ・エルリッヒ《建物—ブエノスアイレス》 撮影:小山田邦哉
さらにこの12月1日より、アルゼンチン出身の現代アーティスト、レアンドロ・エルリッヒ(Leandro Erlich)の大型作品《建物—ブエノスアイレス》が常設展示に加わった。エルリッヒの《建物》シリーズが美術館に常設展示されるのは、世界でもこの十和田が初となる。
なお、名和作品とエルリッヒ作品を展示するため、同美術館では新たな展示室スペースを設けている。
information
会場:十和田市現代美術館(青森県十和田市西二番町10-9)
開館時間:美術館 9:00-17:00(最終入館16:30)/ cube cafe&shop 9:00-17:00(カフェラストオーダー16:30)
休館日:月曜(月曜が祝日の場合は翌日火曜休館)、年末年始
注.イベントや工事、メンテナンス、新型コロナウイルス感染症対策などで臨時休館する場合あり
観覧料:大人:1800円、高校生以下無料
※メンテナンス休館(2022年1月11日〜21日)に引き続き、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、4月11日まで臨時休館期間を再々延長(3月19日発表)
十和田市現代美術館 公式ホームページ
https://towadaartcenter.com/
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応募締切:2022年1月12日(水)
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