建築家の元木大輔(DDAA代表)とDDAA LABによるプロジェクト「Hackability of the Stool」の特別展示が、東京・表参道の[Artek Tokyo Store]にて開催されている。
Photo:Ko Tsuchiya
「Hackability of the Stool」とは、2020年に元木がインスタグラムで発表した革新的なデザインプロジェクトで、1933年にアルヴァ・アアルトがデザインしたスツールとして知られる《Stool 60》を、アルテックの協力を得て大胆に改変し、機能の拡張を試みたもの。現代の新しい視点やユニークなプロジェクトを通して、アアルトの哲学と技術、その普遍的なデザインを周知するきっかけになればというアルテックの理解のもと、今日まで継続している。
同プロジェクトでは、小さな工夫で展開される活用を「改変可能性(hackability)」として捉え、モダニズムの考え方、アアルトやアルテック製品の品質と削ぎ落された無駄のないデザインに敬意を払いつつ、新たな視点で小さな個々の要望や用途に応える機能を追加。当初のアイデアスケッチは330余に及んだ。そのうち100のアイデアが実際に製作され、2020年10月に中国・杭州のギャラリーでの展覧会で披露されている(下の画)。
Photo: Kenta Hasegawa
プロジェクトの全貌は、今年2月に『Hackabiity of the Stool スツールの改変可能性』として1冊の本にまとめられた(詳細)。さらに、同タイトルの展覧会「元木 大輔 / DDAA LAB Hackability of the Stool」が、京都市京セラ美術館 光の広間にて今年3月に開催されている。
日本におけるアルテックの直営店にて、4月20日から5月16日まで開催される本展は、同プロジェクトの待望の首都圏開催。京都で展示された100脚から40脚を厳選。[Artek Tokyo Store]のインテリアシーンの中で作品が展示される。
また、プロジェクトのアイデアスケッチのポストカードも特別に3種類が制作され、会場にて来場者に配布される。入場無料。
Photo:Ko Tsuchiya
information
「Hackability of the Stool at Artek Tokyo Store」
会期:2022年4月20日(水)〜5月16日(月)
営業時間:11:00-19:00
会場:Artek Tokyo Store(東京都渋谷区神宮前5-9-20)
定休日:火曜 ※但し、GW中の5月3日(火・祝)は営業
店舗 公式ホームページ
https://webstorejapan.artek.fi/