NEO PRIMITIVO DESIGN JAPAN 展

19世紀後半から20世紀前半にかけて、パブロ・ピカソ、アメデオ・モジリアーニ、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホらが、アフリカやアメリカ大陸の「原始的」な絵画や彫刻に影響を受け、彼らの作品にその影響が見られるようになる。近代芸術史におけるPRIMITIVO ARTの幕開けである。時代がくだり、21世紀初頭の今、世界は、パンデミックという社会的な危機を前にしている。
そのような状況の中で、わたしたちは、過度の大量生産大量消費文化、地球環境の破壊、組織的な機能主義による画一的なデザインなど、これまでの現代の複雑な社会環境を見直す機会を得たということができる。この変革期において、少量生産による手工業製品、自然素材の使用、自由で個性的なデザインを基本に据えた「NEO PRIMITIVO DESIGN」が提唱され、それぞれの作家のメッセージが込められた椅子が展示される。

出品作家は3名。現在のイタリアデザイン界を代表する、リーダー的存在でもあるアンドレア・ブランジ。日本からは、素材となる竹の伐採からデザイン、制作までをこなす、竹細工職人の石山好美。さらに、本展のコンセプターとして、建築家でインテリアデザイナーの荒 知幾(あら ともいく)も参画。多様な作家たちによる椅子展として、今月29日と30日の2日間限りで開催される。

新しい時代のより良い社会の実現に向けて、サステナブルデザインによる、希望ある未来が本展にて提示される。入場無料。

招待デザイナー:アンドレア・ブランジ(Animari Domestici)、石山好美(Ishiyama Yoshimi)、荒 知幾(Ara Tomoiku)

NEO PRIMITIVO DESIGN JAPAN 展
《ANIMARI DOMESTICI》1985年制作 木製椅子
サイズ(cm):W500, D550, H890, SH465 撮影:淺川 敏

NEO PRIMITIVO DESIGN JAPAN 展
《ZUISHIYOU》2022年制作 竹製椅子
サイズ(cm):W840, D700, H915, SH400 撮影:淺川 敏

NEO PRIMITIVO DESIGN JAPAN 展
《IL CAVALIERE INSISTENTE》2022年制作 銅製椅子
サイズ(cm):W480, D620, H700, SH400 撮影:淺川 敏

撮影、コンセプチャルフィルム制作:浅川 敏

information

NEO PRIMITIVO DESIGN JAPAN 展
開廊時間:2021年4月29日(金)11:30-19:00 / 4月30日(土)11:30-16:00
会場:アートスペースキムラ ASK?(東京都中央区京橋3-6-5木邑ビルB1F)
主催:NEO PRIMITIVO DESIGN JAPAN 展実行委員 STUDIO TOMOARA

詳細
https://asku.sakura.ne.jp/ask/author/asku/

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