東京都庭園美術館にて、写真家で映画監督の蜷川実花の展覧会「蜷川実花 瞬く光の庭」が6月25日から9月4日にかけて開催される。
独自の作風とスタイルで知られる蜷川の視線は一貫して、いのちの輝きと儚さに対して向けられてきた。本展では、コロナ禍に見舞われた日本国内各地で、2021年から今年2022年にかけて蜷川が撮影した最新の植物の写真と映像作品が披露される。
© mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery
© mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery
© mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery
会場は、旧朝香宮邸を美術館として改装した、”アール・デコの館”として名高い、東京都庭園美術館の本館と新館。アール・デコ様式で装飾された本館の建築と空間に、蜷川の作品が重ねられることで、さまざまな時間が交差するような場を出現させることを意図している。植物から植物へと、あたかも蝶のように回遊しながら、蜷川のまなざしを追体験できるだろう。会期中は、本館の一部と新館にて、規定の範囲内での写真撮影が可能。
本展に先立ち、2018年より国内10カ所を巡回した「蜷川実花展-虚構と現実の間に-」は、コロナ禍までを含む蜷川のキャリアを総覧する構成。本展では、建築空間とのコラボレーションも見どころとなるほか、蜷川が今、強く惹かれているという、光に溢れた色”光彩色”(こうさいしょく)の世界を表現した作品や、ダイナミックな映像インスタレーションも展開。作家の新機軸となる「今」と「これから」が提示される。
© mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery
information
展覧会名:蜷川実花「瞬く光の庭」
英語表記:Mika Ninagawa: A Garden of Flickering Lights
会期:2022年6月25日(土)〜9月4日(日)
開館時間:10:00–18:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜(但し、7月18日[月・祝]は開館)、7月19日(火)
会場:東京都庭園美術館 本館+新館
入館料:一般 1,400円、大学生(専修・各種専門学校含む)1,120円、中・高生 700円、65歳以上 700円
※入館はオンラインによる完全予約制(詳細は東京都庭園美術館ウェブサイトを参照)
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都庭園美術館
企画協力:ラッキースター、小山登美夫ギャラリー
協賛:elis(エリス)、イフイング株式会社、nido(善福寺)
年間協賛:戸田建設、ブルームバーグ L.P.、ヴァン クリーフ&アーペル
東京都庭園美術館ウェブサイト
https://www.teien-art-museum.ne.jp/
展覧会特設サイト
www.mikaninagawa-flickeringlight.com