東京オペラシティ アートギャラリー「川内倫子:M/E 球体の上 無限の連なり」

写真家の川内倫子の大規模展が、東京オペラシティ アートギャラリーにて開催されている。国内での大規模個展としては、熊本市現代美術館での「川内倫子展 川が私を受け入れてくれた」以来、約6年ぶりとなる。
作家の創作活動は、写真にとどまらず、映像作品や文章の執筆など多岐にわたる。本展では代表作を含むこれらの作品群が披露され、この10年の川内の活動に焦点があてられる。
注目は、展覧会タイトルにもなっている新作シリーズ〈M/E〉の発表。この新たなシリーズは、2019年にアイスランドで川内が撮影した写真に加えて、2020年以降のコロナ禍のあいだ、身近な風景を撮影した作品などを加えたもので、本展にてその全貌が明らかとなる。

《無題》(シリーズ「M/E」より)2021

川内倫子展
《無題》(シリーズ「光と影より)2011

川内のこの10年の多彩な活動を辿る本展の空間デザインを、建築家の中山英之氏が率いる中山英之建築設計事務所が担当している。「自分が作品を制作する際に感じた感覚や経験を、展示空間において観賞者と共有したい」という作家の想いに応えるため、作家とのディスカッションを繰り返した末に、写真展とインスタレーションのあいだのような独特な会場構成となり、作品との一体感が創出されている。会期は12月18日まで。

川内倫子展

information

「川内倫子:M/E 球体の上 無限の連なり」
会期:2022年10月8日(土)〜12月18日(日)
会場:東京オペラシティ アートギャラリー(東京都新宿区西新宿3丁目20-2)
開館時間:11:00–19:00(入場は18:30まで)
休館日:月曜(祝日の場合は開館し、翌火曜休館)
※11月3日(木)〜6日(日)に限り、「アートウィーク東京」の実施にあわせて10:00–19:00開館時間
入場料:一般1200円、大・高生800円、中学生以下無料
※「収蔵品展074 連作版画の魅力」、「project N 88䑓原蓉子」の入場料を含む

主催:公益財団法人東京オペラシティ文化財団、朝日新聞社
協賛:日本生命保険相互会社
協力:相互物産株式会社

東京オペラシティ アートギャラリーホームページ
https://www.operacity.jp/ag/

※上記以外の関連イベントは、詳細が決定次第、会場およびアートギャラリーのホームページなどで発表
※本展は、令和4年度日本博イノベーション型プロジェクト 補助対象事業(独立行政法人日本芸術文化振興会/文化庁)として開催される

巡回情報:滋賀県立美術館(会期:2023年1月21日[土]〜3月26日[日]予定)

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