左官職人 挾土秀平による特別展「土に降る」

左官職人の挾土秀平による特別展「土に降る」が、東京・天王洲の寺田倉庫イベントスペースにて1月21日より開催される。
本展では、日本の伝統的な技術である左官に注目し、「土」「水」「光」といった自然とつながる美意識を倉庫の空間全体で表現。本展のために挾土が制作に挑んだ大型のステンシル作品を含む新作3点が披露されるほか、500平米の倉庫の床を「土」で覆った空間も出現。独自の世界観を表現するとともに、都会で「土」を身近に感じることで鑑賞者が土地と人との関係を身体的に再解釈し、歴史と未来に思いを馳せる時間を提供、進化を続ける挾土秀平氏の今を体験する空間となる。

「挾土秀平 「土に降る」」寺田倉庫
左の作品:「台風一過の晴天」 / 右の作品:「シルクロード」 Photo:ToLoLo studio(2点とも)

挾土秀平(はさどしゅうへい)プロフィール
職人社秀平組代表。左官職人の二代目として1962年岐阜県高山市に生まれる。
熊本、名古屋などで修行。1983年には技能五輪全国大会左官部門優勝。地元に戻り、父の会社で美術館やホテルなどの現場を手がける。2001年「職人社秀平組」を設立。土・砂・石灰・藁など、自然素材の質感や色を活かし、ストーリーのある壁を制作。
左官によるワートワークとして、ザ・ペニンシュラホテル東京、アマン東京、羽田空港国際線JALファーストクラスラウンジ、馬事公苑などのほか、NHK大河ドラマ「真田丸」の題字・タイトルバックも手がけた。
著書に『のたうつ者』(毎日新聞社)、物語詩3部作『青と琥珀』『歓待の西洋室』『光のむこう』(木耳社)、『左官 挾土秀平の生きる力』(六耀社)、『ひりつく色』(清水弘文堂書房)などがある。

挾土秀平 近影

作家近影 撮影:今井 卓

作家コメント
人間らしさ、生身であること、
これこそが「ものづくり」の根源である

今の時代とはひと味違うアナログ感、
自然観、環境的な社会性、
「土」「水」「光」でつくりだす美意識を
一つの世界観としてつたえたい

人間はどこからきたのか、
その原点を探すように歩くうちに、
訪れた人が自然にもてなされている
巨きな茶室とでも言うべき空間である

 

「挾土秀平 「土に降る」」寺田倉庫

information

展覧会名:挾土秀平 「土に降る」
会期:2023年1月21日(土)~2月14日(火)
会場:寺田倉庫 G3-6F(東京都品川区東品川2-6-10 寺田倉庫G号)
営業時間:12:30-17:30(最終入館17:00)
入場料:無料
主催:企画フェノミナ(職人社秀平組)、寺田倉庫
協力:近藤以久恵、津賀洋輔
グラフィック:関川航平
※感染症拡大防止などの理由によりスケジュールが変更される場合あり

詳細
https://www.terrada.co.jp/ja/news/hasado-exhibition

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