大阪の大阪髙島屋7階グランドホールにて、切り絵アーティストの柴田あゆみの個展「かみがみの森」が本日開幕した。2月27日まで開催される。
柴田は、超絶技巧と光とレイヤーを折り重ねる新しい陰影表現により、立体彫刻のような美しい切り絵作品を制作している、注目の切り絵アーティスト。昨年12月より東京現代美術館で開催されている、建築家の重松象平氏がセノグラフィーを手がけていることでも話題の「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」展の中でも、その繊細で美しい作品を見ることができる。
柴田あゆみ《かみのてのなか・しげみ》
柴田あゆみ《かみのてのなか・太陽の船 》
柴田あゆみ プロフィール
神奈川県横浜市生まれ。2007年にニューヨークに移り、National Academy School of Art にて版画とミクストメディアを習得。2015年からパリに移り、パリ市運営のアトリエ59リボリにて2年間の展示と制作活動を行う。2018年から日本を拠点として活動中。
主な受賞に、2018年ドイツ国際ペーパーアートトリエンナーレ入選。公募展「2019 金沢・世界工芸コンペティション」入選など。
主な作品・展示に、2018年イタリア・ミラノマルペンサ空港ターミナル1での大型作品展示、富士川・切り絵の森美術館での「切り絵 柴田あゆみの世界 ~巡るいのちの”Roots”~」(2020年9月12日~12月20日)、2020年より森山良子コンサートツアーの舞台美術を担当、すべて手切りにて制作・監修。
昨年は、丸の内KITTEにて世界最大級サイズの総手切り作品《大地のうた》を展示(2022年9月17日〜10月10日)。同年東京現代美術館にて開催中の「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」展にて、切り絵作品による「ザ・ガーデン / ミス・ディオールの庭」の装飾展示を手掛ける(会期:2022年12月21日〜2023年5月28日)。2022年12月より個展「柴田あゆみ かみがみの森」を開催、全国巡回中。
本展では、“いのちの営みと森羅万象”をテーマに9つのパートで構成される。やさしく繊細な物語と光や音に包まれる、新感覚のペーパーインスタレーションによって、森の空間が立ち現れるダイナミックな空間から、絵本や小瓶に小宇宙を閉じ込めたようなミクロな作品まで、さまざまなアートワークを総覧できる展覧会。
横幅約10m、縦幅約6mのダイナミックなペーパーインスタレーション。陰影を作り出す照明は、新しい一日が始まる希望の光から、暖かい日中の光、そして夕暮れから夜へ。森の一日と、いのちの営みを照明で演出する(環境音楽:永井朋生[パーカショニスト])。
information
柴田あゆみ「かみがみの森」
会期:2023年2月17日(金)→ 27日(月)
会場:大阪髙島屋 7階グランドホール(大阪府大阪市中央区難波5丁目1-5)
開場時間:10:00-19:00 ※最終日は17:00閉場(入場受付は閉場30分前まで)
※会場の混雑状況により、入場制限を実施する場合あり
入場料(税込):一般 800円、大学・高校生 600円、中学生以下無料
企画制作:柴田あゆみ かみがみの森 製作委員会
詳細
https://www.takashimaya.co.jp/osaka/topics/10_1_20230119153639/
展覧会公式サイト
https://www.kamigamino-mori.com/