東京都庭園美術館にて、年に一度の恒例企画である「建物公開展」が4月1日より開催されている。
本企画は、1933年に宮家の邸宅として竣工し、現在では東京都庭園美術館の本館として活用されている旧朝香宮邸の魅力を、さまざまなテーマのもとに紹介するもの。設計を宮内省内匠寮が担当し、主要な部屋の内装はフランスの室内装飾家アンリ・ラパンが担当。さらに当時隆盛したアール・デコを代表する作家（ルネ・ラリックやレイモン・シュブら）の作品も随所に散りばめられた”アール・デコの館”として知られる。今日まで良好な保存状態が保たれ、シャンデリアなどの照明をはじめ、ラジエーターカバーに至るまで室内装飾は大きな見どころとなっている。
東京都庭園美術館 本館 第一階段
開館から40周年、ならびに建物竣工から90周年の節目を迎える2023年の開催では、もともとの邸宅の主であった朝香宮家の人々に焦点を当てる。宮邸時代の家具や調度を用いた邸宅空間を再現して展示するほか、宮家が残した写真や映像資料、工芸品、調度品、衣装なども披露され、当時の宮家の生活の一端を紹介する。中でも、ボンボニエールは過去最大規模となる200点以上が特別に出品される。
会期中は、邸内の写真撮影およびSNS投稿も可能（撮影にあたり規定あり、また非営利目的に限る）。
東京都庭園美術館 本館 正面玄関（夕景）
information
「建物公開2023 邸宅の記憶」展 開催概要
会期：2023年4月1日（土）～6月4日（日）
開館時間：10:00-18:00 ※入館は閉館30分前まで
休館日：月曜
会場：東京都庭園美術館 本館＋新館（東京都港区白金台5–21–9）
入館料：一般 1,000円、大学生（専修・各種専門学校含む）800、中・高校生と65歳以上 500円
※小学生以下と都内在住在学の中学生 無料
※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳の提示で本人と介護者1名まで無料
※混雑緩和のためオンラインによる日時指定予約を推奨（東京都庭園美術館ホームページにて受付）
問合せ先：050-5541-8600（ハローダイヤル）
主催：東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都庭園美術館
東京都庭園美術館ホームページ
https://www.teien-art-museum.ne.jp/
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応募締切：2023年5月7日（日）
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