文明開化を迎えた明治の東京。西洋風の建築物が次々と建てられるともに、江戸時代に隅田川(旧称:大川、両国川)に架橋されていた橋もまた、西洋の技術を取り入れて架け替えられ、新たな橋も建設された。人々が自由に往来し、物資なども運ばれる。さらにはこの近代の橋を介して、ガス管も渡され、文明開花の象徴だったガス灯が東京の街中に増えていった。
本展では、”明治東京のシンボル「めぐる橋 眺める橋」”と題して、近代東京の新たな都市の景観を構成し、人々の夜の生活や習慣にも影響を与えた、当時の西洋風の鉄橋や石橋の姿を、錦絵など約40点の展示作品を通して追っていく。江戸から東京へと改称・遷都された時代のシンボルとなった美しいフォルムの鉄橋や石橋の情景から、当時の東京の街と人、社会の様子を垣間見る。
歌川芳虎「筋違新眼鏡橋弌覧」作画年代不明
小倉柳村「日本橋夜景」 明治13年(1880)
巨泉「東京名所 銀座新橋之図」 明治31年(1898)
information
明治東京のシンボル「めぐる橋 眺める橋」展
会期:2023年4月29日(土・祝)~ 7月2日(日)
休館日:月曜
開館時間:10:00-17:00
会場:ガスミュージアム ガス灯館2階 ギャラリー
所在地:東京都小平市大沼町4-31-25(アクセス)
入場料:無料
※館内の混雑状況により人数制限を行う場合あり
※新型コロナウイルス感染防止のため、見学は30分間隔の入れ替え制を実施
ガスミュージアム 外観 / 日本のガス事業に関する貴重な資料を展示・収蔵するために、1967(昭和42)年に東京都小平市に開設
展覧会詳細 /ガスミュージアム ホームページ
https://www.gasmuseum.jp/gallery/