愛知県常滑市にあるINAXライブミュージアムにて、企画展「Rooted in Clay ―人も家も土から生まれた―」が開催されている。
本展では、国内外から2組3人のアーティストを招いて、それぞれの土の造形作品を展示。会期初日の4月29日から5月7日にかけては、会場にて作家による公開制作をはじめ、ワークショップ、講演会などが行われた。
招聘作家プロフィール
アセーナ&ビル・スティーン(Athena Steen & Bill Steen)※下の近影画像:右側
アセーナ・スティーンは、米国ニューメキシコ州プエブロ・サンタクララ出身。ビル・スティーンは同国アリゾナ州ツーソンの出身。両氏はともに、建築に土を用いる北米大陸の先住民・プエブロと、南米・メキシコをルーツに持つ。1989年に「人々と文化と自然をつなげる」ことを目的に、アリゾナ州の高地に非営利法人「カネロ・プロジェクト」を設立。主なアート作品に、米国国立インディアン博物館の屋外展示「Always Becoming」(2007年)、デンバー・アート・ミュージアムの「驚異の泥」展(2011年)への出展など。共著に『THE STRAW BALE HOUSE (A Real Goods Independent Living Book) 』(1994年)、『Built by Hand』(小松衛子、小松義夫との共著)などがある。挾土秀平(Syuhei Hasado)※上の近影画像:左側
飛騨高山生まれ。1983年技能五輪全国大会左官部門で優勝。セメントなど主に工業製品を使う野丁場の仕事に従事した後、2001年に職人社 秀平組を設立。
土や砂など自然素材を用いる左官を独学し、商業施設、一般住宅、イベントなど、国内外で斬新な壁を制作して発表している。左官的な思考をベースに、書、執筆、アートなど多分野でも活躍し、メディアにも数多く登場。2016年にNHKで放映された大河ドラマ「真田丸」の題字作者としても知られる。
文化庁文化交流使(平成25年度)、一般社団法人日本左官会議議長(2015~22年)。
https://www.syuhei.jp
上の画:ワークショップで制作された作品《Earth-Paint River-Wall/土でペイントされた川の壁》のイメージ画(画:アセーナ・スティーン)/ 左の画:アセーナ・スティーンによる展示作品イメージ画《Tierra nido – Earth Nest/ティエラ・ニード-土の巣》/ 右の画:アセーナ・スティーンによる展示作品イメージ画《Mountain Bird/マウンテン・バード》
information
企画展「Rooted in Clay ―人も家も土から生まれた―」
会期:2023年4月29日(土)~9月19日(火)
会場:INAXライブミュージアム「土・どろんこ館」企画展示室(愛知県常滑市奥栄町1-130)
問合せ先TEL:0569‐34‐8282
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:水曜(祝日の場合は開館)
観覧料:共通入館料にて観覧可 (一般:700円、高・大学生:500円、小・中学生:250円)
主催:INAXライブミュージアム
企画:INAXライブミュージアム企画委員会
企画協力:多田君枝(一般社団法人日本左官会議事務局長)、職人社 秀平組有限会社
展示デザイン:宇野勇治・宇野美紀(宇野総合計画事務所)
ツール&会場グラフィック:齋藤知恵
詳細
https://livingculture.lixil.com/ilm/see/exhibit/rootedinclay/
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000249.000015099.html