「シン・ジャパニーズ・ペインティング 革新の日本画―横山大観、杉山寧から現代の作家まで」と題した展覧会が、神奈川県・箱根のポーラ美術館にて開催されている。同館にていわゆる大規模な日本画展が開催されるのは13年ぶり。
第1会場 展示風景 三瀬夏之介 Photo: Ken KATO
第2会場 展示風景(左から:山本太郎、杉本博司、長谷川幾与、李禹煥)Photo: Ken KATO
本展は、近代の「日本画」を牽引した明治、大正、昭和前期の画家たちや、戦後の日本画家たちの表現方法、そして現在の「日本画」とこれからの日本の絵画を追究する多様な作家たちの実践の数々にあらためて注目。「革新」をテーマに、日本画の誕生から今日に至る流れを、日本画で用いられる技法や顔料を含めてダイナミックに紹介している。会場構成は、中川エリカ建築設計事務所が担当。
12月3日までの会期中、出品作家によるアーティストトークや、パフォーマンスイベントなどもあわせて開催される(詳細はポーラ美術館ホームページを参照)。
第3会場 アトリウム ギャラリー「日本画材の博物館」展示風景
「シン・ジャパニーズ・ペインティング」展は、日本画という分野が伝統を継承しつつ、これまでの定石を乗り超えながら革新し、進化しているさまを、とてもたくさんの作品、すなわち、作家たちの実践によって、伝えようとする展覧会なのだと捉え、共感しました。
革新の背景には大きなひとつの時間軸があること。そして、革新の数々には先入観に囚われない作家たちの自由なこころがあること。それらをヒントに、まず一筆書きの一本道をつくり、展示室がもつ既存のかたちや制約から逃れるように、一本道を自由に曲げながら、角を曲がるたびに、作品とともに会場が伸び縮みするような驚きと解放感、先へ先へと歩きたくなる期待感を表現できればと思い、構成しました。(会場構成:中川エリカ)
information
「シン・ジャパニーズ・ペインティング 革新の日本画―横山大観、杉山寧から現代の作家まで」
おもな出品作家:横山大観、川端龍子、レオナール・フジタ(藤田嗣治)、杉山 寧、東山魁夷、加山又造、マコトフジムラ、三瀬夏之介、谷保玲奈、吉澤舞子、野口哲哉、深堀隆介、山本 基、天野喜孝、杉本博司ほか
会場構成:中川エリカ建築設計事務所
主催:公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館
会期:7月15日(土)より開催中、2023年12月3日(日)まで
会場:ポーラ美術館 展示室1、2、3、アトリウム ギャラリー(神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285)
開場時間:9:00-17:00(入館は16:30まで)
休館日:本展会期中は無休
入館料:大人 1,800円、シニア割引(65歳以上)1,600円、大学・高校生 1,300円、中学生以下無料
※障害者手帳の提示で本人と付添者1名まで 1,000円
ポーラ美術館ホームページ
https://www.polamuseum.or.jp/
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