自然素材や、有史以来の人類の知恵、そして地域の育みの結晶である「工芸」。日本に暮らすだれもが工芸に親しめる期間として、2021年に構想・実施された「日本工芸週間」が今年も9月に開催される。「年にいちど、工芸でつながる。秋のお彼岸は、工芸に親しむ“日本工芸週間”」と題して、秋分の日を含む週の日曜から次の日曜にかけて例年開催されており、シンポジウムなど各種イベントがあわせて開催される。
今年のテーマは「自然素材」。オープニングを飾るメインシンポジウム「素材・そのはなし」が9月17日に都内にて開催される(会場のほかオンラインでの視聴も可)。ひとつの素材を有効に使い、古くなればかたちを変えて再利用する、昔ながらの日本の文化を次の世代へと繋ぐために、工芸のもととなる素材そのものの魅力と、これからの時代における素材の循環のあり方など、工芸の未来について語られる。建築家の安藤邦廣氏による基調講演のほか、日本各地で素材づくりに取り組む5氏が登壇。
安藤邦廣(あんどう・くにひろ)氏 プロフィール
建築家。1948年宮城県生まれ。筑波大学名誉教授。工学博士(専門分野は、建築学、建築工法)主な設計作品に、遊学舎(2002年)、横手市立栄小学校(1995年)など。共同設計を含む主な受賞に、日本建築学会奨励賞(1989年)、福島県建築文化賞(共同設計、1994年)、東北建築賞奨励賞(共同設計、2003年)などがある。
information
「日本工芸週間 2023」
開催期間:2023年9月17日(日)〜24日(日)
日本工芸週間 公開シンポジウム
テーマ:「素材・そのはなし」素材の未来を切り拓く
日時:2023年9月17日(日) 13:00-15:15
タイムスケジュール:
13:00 日本工芸週間2023 開幕トーク 各地から中継
13:20 基調講演 安藤邦廣(建築家)
14:00 鼎談
14:30 素材の「魅力」と「今」! ライトニングトーク ×5組(30分)
15:00 クロストーク
15:15 終了予定
基調講演者:安藤邦廣(建築家)
ライトニングトーク登壇者:芦澤洋平(アシザワ養蚕/山梨)、星比呂志(会津里山森林資源育成研究会/福島)、内田樹志(ハゼノキ植人/鹿児島)、久津輪雅(エゴノキプロジェクト/岐阜)、田端雅進(日本漆アカデミー/岩手)
進行:草野満代(フリーアナウンサー)、室瀬和美(漆芸家)
開催形態:ハイブリッド(下記会場+Zoom配信あり)
会場:明治大学 グローバルフロント1階 多目的室
会場定員:150名
参加費:会場・オンラインともに無料(ただし、どちらも要申し込み)
申込方法:以下のページにて受付
※前日・16日(土)21:00以降に会場参加を希望する場合、当日会場受付にて口頭申告
主催:日本工芸週間実行委員会
共催:公益社団法人日本工芸会、一般社団法人TAKUMI – Art du Japon、北陸工芸プラットフォーム実行委員会、JapanCraft21、日本漆アカデミー、一般社団法人ザ・クリエイション・オブ・ジャパン
運営:日本工芸週間運営事務局(一般社団法人ザ・クリエイション・オブ・ジャパン内)
イベント詳細(参加申し込み受付)
https://craftweek.jp/sozai-sonohanashi