「伊東豊雄の挑戦 1971-1986」展

建築家の伊東豊雄氏の初期の作品にフォーカスした特別展「伊東豊雄の挑戦1971-1986」が東京・豊洲の芝浦工業大学豊洲キャンパスにて開催されている(入場無料、予約不要)。
展示されるのは、伊東豊雄が設計した住宅の中でも名高い《中野本町の家》(現存せず)と、1985年に発表されたノマド型の住宅提案《東京遊牧少女の包》の一次資料(アトリエで制作した設計図面やスケッチ)。本展のあと、カナダ・モントリオールにあるカナダ建築センター(Canadian Centre for Architecture: CCA*)に寄贈されるため、日本国内では貴重な公開の機会となる。会期は10月29日まで。

※CCA:モントリオールを拠点とする世界でも有数の建築ミュージアムおよびリサーチセンター

 

伊東豊雄氏からのメッセージ

私は1971年に30歳で独立し、小さなアトリエを設立しました。
1970年の大阪万博を境に、70年代の日本社会は60年代の経済成長から一転、右肩下がりの内向的な時代を迎えました。
そんな70年代に設計を始めた私は、スタッフ2~3名と小さな住宅の設計に向き合うほか仕事はなく、外に飲みに行く金銭的余裕すらない苦難の時代を過ごしていました。
当時トレーシングペーパーに手で描いたスケッチや図面には、私の全エネルギーを注いだ建築への情熱が込められています。
このたび私はその時代のスケッチや図面・模型等のほとんどすべてをカナダのCCAに寄贈することにしました。
CCAはモントリオールを拠点とする世界でも有数の建築ミュージアムおよびリサーチセンターです。
今回芝浦工業大学の御厚意により、これらの図面等をCCAに送る前に同大学で展示させていただくことになりました。
この機会に皆様にぜひ御覧頂きたく御案内申し上げる次第です。

伊東豊雄

「伊東豊雄の挑戦 1971-1986」展

information

「伊東豊雄の挑戦 1971-1986」展
会期:2023年9月28日(木)~10月29日(日)※土・日曜、祝日も開催
開場時間:10:00-17:00 ※10月26日のみ15:00まで
会場:芝浦工業大学 豊洲キャンパス 有元史郎記念校友会館交流プラザ(東京都江東区豊洲3-7-5)
入場料:無料

主催:芝浦工業大学建築学部
共催:伊東豊雄建築設計事務所
協力:株式会社YAMAGIWA
後援:江東区、一般社団法人日本建築学会、一般社団法人東京建築士会、公益社団法人日本建築家協会、株式会社日刊工業新聞社、株式会社日刊建設通信新聞社、株式会社日刊建設工業新聞社、株式会社新建築社、日経クロステック / 日経アーキテクチュア、芝浦工業大学校友会

芝浦工業大学 イベント案内ページ
https://www.shibaura-it.ac.jp/headline/detail_event/20230710-0801-001_1.html

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