TOTOギャラリー・間「吉村靖孝展 マンガアーキテクチャ――建築家の不在」3/23まで

東京・乃木坂にあるTOTOギャラリー・間にて、建築家の吉村靖孝(よしむら やすたか)氏による展覧会「吉村靖孝展 マンガアーキテクチャ――建築家の不在」が開催されている。会期は3月23日まで。

TOTOギャラリー・間「吉村靖孝展 マンガアーキテクチャ――建築家の不在」
会場風景(撮影:ナカサアンドパートナーズ)

吉村氏は1972年愛知県生まれ。早稲田大学では建築家の古谷誠章氏に師事。文化庁派遣芸術家在外研修員としてオランダのMVRDVに在籍(1999-2001年)した後、2005年に吉村靖孝建築設計事務所を設立。

本展のテーマである「建築家の不在」は、本展の企画初期の2年前に吉村氏が脳出血を発症したことが関係している。仮に建築家が”不在”のまま進めても成立する展覧会として考案され(現在も病の後遺症と闘う吉村氏とともに、氏が教授を務める早稲田大学の学生たちが本展の設営など要所で協力)、吉村靖孝建築設計事務所がこれまでに手がけたプロジェクト(建築)の中から7作品をフィーチャーし、本展に参画した7組の漫画家がそれぞれ与件となる1つの建築をテーマに自由な裁量下で作品を描きおろした。会場では、これらの漫画7作品を見開きA2の大判サイズで閲覧することができる(作品は本展関連書籍『MANGARCHITECTURE 建築家の不在』にも収録されている)。

TOTOギャラリー・間「吉村靖孝展 マンガアーキテクチャ――建築家の不在」

7つの建築プロジェクトとそれぞれの漫画作品

1.Nowhere but Sajima /『Nowhere Man』by コルシカ
2.Red Light Yokohama /『緑の光線』by 川勝徳重
3.窓の家 /『たまてばこ』by 德永 葵
4.フクマスペース /『MONSTRO』by 三池画丈
5.ホームトゥーゴー#001 /『泡になるまで』by 宇曽川正和
6.滝ヶ原チキンビレジ /『アコとマックス』by メグマイルランド
7.VERTIPORT /『VERTIPORT』by 座二郎

TOTOギャラリー・間「吉村靖孝展 マンガアーキテクチャ――建築家の不在」
3階 GALLERY 1 会場風景(撮影:ナカサアンドパートナーズ)

TOTOギャラリー・間「吉村靖孝展 マンガアーキテクチャ――建築家の不在」
4階 GALLERY 2 会場風景(撮影:ナカサアンドパートナーズ)

マンガ作品の閲覧は3階のGALLERY 1にて、その元となった建築プロジェクトの詳細は4階のGALLERY 2にて展示。会期中、展示に関する解説が聞ける、TOTOギャラリー・間 館長によるギャラリーツアー、ディレクター、スタッフによるツアーも開催される(3月14日と21日の金曜はナイトツアーを予定、開館時間を延長)。
詳細はTOTOギャラリー・間ホームページを参照。

TOTOギャラリー・間「吉村靖孝展 マンガアーキテクチャ――建築家の不在」
会場風景(撮影:ナカサアンドパートナーズ)

information

「吉村靖孝展 マンガアーキテクチャ――建築家の不在」
会期:2025年1月16日(木)~3月23日(日)
開館時間:11:00-18:00 ※2月14日、3月7日、3月14日、3月21日の金曜は20:00まで
休館日:月曜
入場料:無料
会場:TOTOギャラリー・間(東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル)
電話番号:03-3402-1010

主催:TOTOギャラリー・間
企画:TOTOギャラリー・間運営委員会(特別顧問:安藤忠雄、委員:貝島桃代、平田晃久、セン・クアン、田根 剛)
後援:一般社団法人東京建築士会、一般社団法人東京都建築士事務所協会、公益社団法人日本建築家協会関東甲信越支部、一般社団法人日本建築学会関東支部
協力:早稲田大学吉村靖孝研究室、宇曽川正和、川勝徳重、コルシカ、座二郎、德永 葵、三池画丈、メグマイルランド、REFLECTA,Inc.(邵琪+岡崎真理子)、アラン・グリースン
協働:林琢真デザイン事務所(告知グラフィックデザイン)/ シリウスライティングオフィス(照明コンサルタント)/ マパルスカンパニーリミテッド(会場施工)

詳細 / TOTOギャラリー・間 ホームページ
https://jp.toto.com/gallerma/ex250116/index.htm

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