東京・新富町で築約100年の「看板建築」を改修し、デザイン事務所のサテライトオフィスとして再生したthe design galleryにて、オープンを記念する企画展示「Pierre Jeanneret展」が1月9日より開催されている。会期は2月9日(金)まで。
建物が建てられたのは大正後期で、ヨーロッパから18世紀にアメリカに伝承された「ギャンブレル屋根」の構造と、「看板建築」に顕著な銅板貼りのファサードを有する木造の店舗兼住宅。かつては甘味処「井筒屋」として営業していた。2階の外壁部分に見られる「亀甲貼り銅板」は、技術継承者不在の貴重な建築意匠となっている。
耐震補強に加え、最新のIoT(Internet of Things)も導入した大規模改修を手がけたのは、板坂 諭氏が代表を務めるザ デザイン ラボ。the design galleryは同事務所のサテライトオフィスとして機能する。オープンを記念した本イベントでは、ピエール・ジャンヌレのヴィンテージ家具を特別に展示する。入場・見学は予約制。
「都会の小さな土地に100年建ってきた和洋折衷の銅板貼り店舗兼住宅が、『新富町スタイル』として100年後の未来に残っていってほしい。そのためには使いたくなる魅力的な空間であること、現代のニーズに合っている設備が整っていることが重要だと考えできる限りのことをしました。銀座から徒歩圏内のこの場所でしか起こり得ない化学反応が起こることを願っています。」(板坂 諭)
information
the design gallery オープニングイベント「Pierre Jeanneret展」
会場:the design gallery(東京都中央区新富2-4-8)
会期:2024年1月9日(火)〜2月9日(金)
休業日:土・日・月曜
営業時間:火曜〜金曜 13:00-19:00まで ※事前予約制
※2024年2月10日(土)は特別開放日として13:00-18:00の時間帯に限り、予約なしで入場可
入場料:無料
入場予約ページ
https://www.thedesignlabo.co.jp/izutsuya
the design gallery インスタグラム
https://www.instagram.com/izutsuyagallery/