WHAT MUSEUM「感覚する構造 – 法隆寺から宇宙まで –」

東京・天王洲にあるWHAT MUSEUM(ワットミュージアム)にて、建築の構造および構造家にスポットをあてた企画展の後期展示「感覚する構造 – 力の流れをデザインする建築構造の世界 –」が開催されている。
2023年9月末から今年2月末にかけて開催された前期展「感覚する構造 – 力の流れをデザインする建築構造の世界 –」と比べ、展示面積は2倍以上、構造模型などの展示品の総数も100点以上にバージョンアップし、同館では最大規模の建築展となっている。

WHAT MUSEUM「感覚する構造 – 法隆寺から宇宙まで –」
WHAT MUSEUM 展示風景 「感覚する構造 – 法隆寺から宇宙まで -」1F テーマA、テーマB 展示室 Photo by ToLoLo studio

展示構成
2F展示室
テーマA:伝統建築と木造の未来
部材断面にみる伝統木造|工学的アプローチによる木造|木造の未来
テーマB:次世代を担う構造家たち
26人の構造家インタビュー|次世代を担う構造家たち
1F展示室
テーマC:構造デザインの展開
テーマD:宇宙空間へ

WHAT MUSEUM「感覚する構造 – 法隆寺から宇宙まで –」
WHAT MUSEUM 展示風景 「感覚する構造 – 法隆寺から宇宙まで -」1F テーマC、テーマD 展示室 Photo by ToLoLo studio

2F展示室の会場では、法隆寺五重塔の縮尺1/10の巨大模型をはじめ、城の天守閣や寺社、橋、近現代の商業施設や公共建築、住宅、そして来春に大阪で開催予定の日本万国博覧会(2025年大阪・関西万博)の大屋根リングなど、多彩な構造模型が展示されている。1,400年以上にわたる日本の木造建築の歴史を俯瞰するとともに、受け継がれてきた伝統の技を土台に、建設時の最新技術を結集してつくられる木造建築の成り立ちから、木材を供給している森林資源や、建築家と構造家の緊密な関係性を浮かび上がらせ、これからの木造建築のあり方と可能性についても提示している。

1F展示室では、ファッションなど建築以外の領域に構造デザインが転用されている実例のほか、前期展に引き続き、JAXA(宇宙航空研究開発機構)らが進めている月面での人類の活動を想定したプロジェクトでの構造家の関与と提案などを紹介する。

来場者が実際に触れて動かし、構造の仕組みを感覚的にとらえることができる模型や、30人以上の構造家へのインタビュー映像も用意され、近代以降の建築にとって欠かせない職能の1つとなった構造家の知られざる役割について伝える。
会期中、パフォーマンスやトークショー、ワークショップなどの関連イベントも開催予定(詳細が決まり次第、WHAT MUSEUM ホームページなどにて随時発表)。

 

出展協力:RFA、伊東豊雄建築設計事務所、AuthaGraph、オーノJAPAN、大林組、大西麻貴+百田有希 /o+h、小川次郎/アトリエ・シムサ+kaa、HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE、ゴールドウイン、竹田木材工業所、日建設計、関西学院大学 建築学部 荒木美香研究室、木内隆行、木組み博物館、北九州市立大学 福田展淳研究室、木原明彦、九州大学大学院芸術工学研究院 岩元真明研究室、九州大学大学院芸術工学研究院 斉藤一哉研究室、九州大学葉祥栄アーカイブ、kufu、KAP、慶應義塾大学 環境情報学部 鳴川肇研究室、Graph Studio、佐々木勝敏建築設計事務所、佐藤淳構造設計事務所、SALHAUS、Schenk Hattori、滋賀県立大学 陶器浩一研究室、芝浦工業大学 建築学部 小柏典華研究室、下田悠太、称名寺、白川村教育委員会、田村長治郎、DN-Archi+北九州市立大学 藤田慎之輔研究室、寺戸巽海構造計画工房、東京スカイツリー®️、東京大学生産技術研究所 腰原幹雄研究室、東京大学大学院 新領域創成科学研究科 佐藤淳研究室、東京大学大学院 農学生命科学研究科 稲山正弘、東畑建築事務所、内藤廣建築設計事務所、中田捷夫研究室、新潟職業能力開発短期大学校、ニューサウスウェールズ大学 構築環境学部、原田真宏+原田麻魚 / MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO、平岩構造計画、本多哲弘、松本市立博物館、満田衛資構造計画研究所、明星大学 建築学部 松尾智恵研究室、柳室純構造設計、山田憲明構造設計事務所、八幡浜市教育委員会、ほか

 

WHAT MUSEUM「感覚する構造 – 法隆寺から宇宙まで –」

「感覚する構造 – 法隆寺から宇宙まで –」開催概要

会期:2024年4月26日(金)~8月25日(日)
会場:WHAT MUSEUM 1F・2F(東京都品川区東品川 2-6-10 寺田倉庫G号)
開館時間:火曜〜日曜 11:00-18:00(最終入場 17:00)
休館日:月曜(祝日の場合は翌火曜休館)
入場料:一般 1,500円、大学生・専門学生 800円、高校生以下 無料
観覧料金:建築倉庫入場料 700円、セットチケット(本展入場料+建築倉庫入場料)2,000円、本展限定パスポート(本展会期中に何度でも入場可)2,500円
※チケットはオンラインにて事前購入可能
※ミュージアムに隣接する建築倉庫では、建築家や設計事務所から預かっている600点以上の建築模型を保管し、その一部を公開している

主催:WHAT MUSEUM
企画:WHAT MUSEUM 建築倉庫
展示協力:東京大学 腰原幹雄
会場デザイン:吉野弘建築設計事務所
グラフィック:榊原健祐(Iroha Design)

「感覚する構造」後期展 詳細
https://what.warehouseofart.org/exhibitions/sense-of-structure_second-term

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