東京・白金台5丁目の東京都庭園美術館にて、「そこに光が降りてくる 青木野枝/三嶋りつ惠」展が開催されている。
本展は、二人の女性作家、青木野枝(1958-)と三嶋りつ惠(1962-)が、本展のために作品を制作・展示し、“アール・デコの館”として名高い東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)の各所にて展開するもので、新たな視点でアール・デコの装飾空間を照らし出そうという試み。
両氏が作品に用いる素材、“鉄”と“ガラス”は、悠久の時を経て今日に伝えられた自然の恵みであると同時に、シャンデリアやレリーフ、扉上のタンパン等といった旧朝香宮邸(美術館本館)をさまざまに彩る装飾でもある。両氏は幾度となく会場を訪れ、100年近く前につくられた装飾空間との対話を重ね、本展のために一期一会の展示プランをつくり上げている。
なお、本展の展示監修を、建築家の青木淳が担当。“アール・デコの館”と両氏の作品展示を違和感なくつなげる役割を果たしている。
東京都庭園美術館「そこに光が降りてくる 青木野枝/三嶋りつ惠」会場風景
三嶋りつ惠《光の海》2024 ガラス
東京都庭園美術館「そこに光が降りてくる 青木野枝/三嶋りつ惠」会場風景
青木野枝《ふりそそぐもの/朝香宮邸 II》2024 鉄、ガラス
information
「そこに光が降りてくる 青木野枝/三嶋りつ惠」展
会期:2024年11月30日(土)より開催中、2025年2月16日(日)まで
開場時間:10:00-18:00(入館は閉館の30分前まで)
会場:東京都庭園美術館 本館+新館(東京都港区白金台5-21-9)
休館日:月曜
観覧料:一般 1,400円、大学生(専修・各種専門学校含む)1,120円、中学生・高校生 700円、65歳以上 700円
※オンラインによる事前予約制を導入
問い合わせ先:050-5541-8600(ハローダイヤル、受付時間 9:00-20:00 ※休館日を除く)
東京都庭園美術館ホームページ
https://www.teien-art-museum.ne.jp/
会場Photo: Naoko Endo