ゼロ年代建築家の流儀
プリズミックギャラリー編 彰国社刊 本体1,600円
若い建築家を紹介するプリズミックギャラリーは2005年に開設した。人選は「友だちの輪」のように次々につながっていったもので、今では多くが時の人になっている。本は、この10年間の企画展に登場したゼロ年代(2000~2009年に独立した)建築家16人が現代を表す6つのテーマで語っている。コミュニティ(猪熊 純+藤村龍至+山崎 亮)、リノベーション(家成俊勝+河内一泰+赤代武志+長坂 常)、建築の根拠(武井 誠+鍋島千恵+平田晃久)、自然(末光弘和+藤野高志)、デザイン(寺田尚樹+中村竜治)、協働(川辺直哉+山口 誠)。最後のまとめは、先に紹介した『「シェア」の思想』でもまとめ役を担った門脇耕三が浅子佳英、五十嵐太郎とともにスッパリと分析している。