国立近代美術館「ヒルマ・アフ・クリント展」【チケットプレゼント】

 

ヒルマ・アフ・クリント 《10の最大物、グループIV、No. 7、成人期》1907年 テンペラ・紙(キャンバスに貼付) 315×235cm ヒルマ・アフ・クリント財団 By courtesy of The Hilma af Klint Foundation

20世紀初頭、ワシリー・カンディンスキーやピエト・モンドリアンといった同時代のアーティストに先駆け、抽象絵画を創案した画家として、近年再評価が高まるヒルマ・アフ・クリント(1862-1944)。
19世紀後半のスウェーデンに生まれたアフ・クリントは、王立芸術アカデミーで正統的な美術教育を受けた後、肖像画や風景画で評価を得、画家としてのキャリアをスタートさせた。

 

ヒルマ・アフ・クリント、ハムガータン(ストックホルム)のスタジオにて、1902年頃 ヒルマ・アフ・クリント財団 By courtesy of The Hilma af Klint Foundation

一方で神秘主義思想に傾倒した彼女は、降霊術の体験などを通して、アカデミックな絵画とはまったく異なる抽象表現を生み出していく。
そして1906年から1915 年にかけて「神殿のための絵画」と呼ばれる全193点の抽象絵画を描き上げる。
それらは自身が構想した神殿を飾るためのものだった。
その後81歳で死去するまで制作を続けたが、作品はほとんど展示されることなく手元に残された。

 

ヒルマ・アフ・クリント 《エロス・シリーズ、WU /薔薇シリーズ、グループII、No. 5》 1907年 油彩・キャンバス 58×79cm ヒルマ・アフ・クリント財団 By courtesy of The Hilma af Klint Foundation

彼女の残した1,000点を超える作品群、自身の思想を克明に記したノートなどは、長らく限られた人々に知られるばかりで、
1980年代以降、ようやくいくつかの展覧会で紹介が始まる。
潮目が変わったのは 21 世紀に入ってからで、アフ・クリントは未知の画家として世界に驚きをもって迎えられることになる。
2013 年にストックホルム近代美術館からスタートしたヨーロッパ巡回の回顧展でその全貌が明らかになり、100万人以上の動員を記録、また2018年にニューヨーク・グッゲンハイム美術館(アメリカ)で開催された回顧展においては、同館史上最大となる60万人の動員を記録する。
その注目は全世界的なものとなり、以降、世界各地で大規模な展覧会が開催され続けている。

アジア初の展覧会となる本展では、アフ・クリントのキャリアにおける最良の達成と言える、高さ3m超・10点組の絵画《10の最大物》(1907年)をはじめ、すべて初来日となる作品約140点が出品される。
代表的作品群「神殿のための絵画」を中心に構成し、画家が残したスケッチやノートなどの資料、同時代の神秘主義思想・自然科学・社会思想・女性運動といった多様な制作の源の紹介をまじえ、ヒルマ・アフ・クリントの画業の全容を見ることができる。

 

ヒルマ・アフ・クリント 《白鳥、SUW シリーズ、グループIX:パートⅠ、No. 17》 1915年 油彩・キャンバス 150.5×151cm ヒルマ・アフ・クリント財団 By courtesy of The Hilma af Klint Foundation

information

「ヒルマ・アフ・クリント展」
会期:2025年3月4日(火)〜6月15日(日)
開場時間:10:00〜17:00(金・土曜は〜20:00、入館は閉館の30分前まで)
会場:国立近代美術館(東京都千代田区北の丸公園3-1)
休館日:月曜(ただし3月31日、5月1日は開館)、5月7日
観覧料:当日一般 2,300円、大学生1,200円、高校生 700円
問合せ:050-5541-8600(ハローダイヤル、受付時間 9:00-20:00 ※休館日を除く)

展覧会特設ウェブサイト

https://art.nikkei.com/hilmaafklint/

国立近代美術館ウェブサイト
https://www.momat.go.jp/

本展の鑑賞チケットを5組10名様にプレゼント。名前・所属・住所を明記のうえ info@confortmag.net までメールでご応募ください。締切は4月30日24時です。 発表は発送をもって変えさせていただきます。

 

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