特産木材「美作(みまさか)材」で知られる岡山県津山市。しかし近年は森林の循環不足に悩まされている。この状況を打開すべく、2019年より進められているのが「つやま家具プロジェクト」。津山市と多摩美術大学環境デザイン学科がタッグを組んだ産学官共同プロジェクトだ。
プロダクトのデザインをきっかけに、より多くの⼈々に良質なスギ・ヒノキ材である美作材の製品を使ってもらい、森林の循環を促すことがテーマのPBLで、環境デザイン学科の3.4年次生を中⼼とした学生たちが参加。試行錯誤のうえ考案した30を超えるデザインから学内選考で10件まで絞り、ブラッシュアップを経てそれぞれのデザインに対するドラフト会議を開催。地元の家具・建具会社と4件がマッチングし製品化が実現した。そのうちの一つが建具メーカー・ 株式会社イマガワ(本社 岡山県津山市)が製品化したハンガーラック「ワクモク」である。
「金属製の、安価で耐久性にも優れたもの干しが多いなか、もっと環境や暮らしに寄り添った温かみのある家具をつくりたい」という学生たちの思いが込められ、フレーム(=ワク)のシンプルなデザインが空間になじむよう考えられている。イマガワが起業精神とする “日本らしい美しさと耐久性” と、学生のアイデアがかけ合わされた製品だ。
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株式会社イマガワ
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