「暮しが仕事 仕事が暮し」。
柳宗悦、濱田庄司らと共に民藝運動に関わった河井寬次郎の言葉です。
『住宅建築』2017年6月号では、「民藝運動再考」と題して、民藝と建築の関わりについてを取り上げました。
民藝運動に関わった作家たちは、暮らしと結びついた「美」を求め、住宅や工房、展示施設などを設計しています。
そこから浮かび上がるのは、もの単体としての美の追求だけでなく、空間とそこにある「もの」、ものとそれを包み込む「空間」、なによりも両者の調和を重視する総合的な視点をもつものとしての民藝です。
今回の講演会では、記事のなかでも紹介した「河井寬次郎記念館」より、学芸員で河井寛次郎の孫でもある鷺 珠江さんをお招きし、本誌座談にも登場いただいた哲学者の鞍田 崇さんとお話いただきます。
祖父・寬次郎との暮らしにまつわるエピソードから、民藝が問うた「住まうこと」とは何かをあらためて考えます。
【講師プロフィール】
鷺 珠江(さぎ・たまえ)
河井寬次郎の一人娘須也子と博次の三女。1957年 京都市に生まれる。同志社大学文学部卒。現在は河井寬次郎記念館の学芸員として、祖父・河井寬次郎にかかわる展覧会の企画、出版、講演、資料保存などに従事する。
鞍田 崇(くらた・たかし)
1970年 兵庫県に生まれる。京都大学文学部哲学科哲学専攻卒業、同大学院人間・環境学研究科博士課程修了。博士(人間・環境学)。総合地球環境学研究所を経て、現在、明治大学理工学部准教授。単著に、『民藝のインティマシー「いとおしさ」をデザインする』、共著に『「生活工芸」の時代』『人間科学としての地球環境学』など。
要事前申込、受付先着順に受付(定員70名)
【申込方法】
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