講演会「21世紀の倉俣史朗~制作とコンサベーションの現場をつなぐ」

講演タイトルにある「コンサベーション」とは、美術館における修復を含めたコレクション管理を指す。ニューヨーク現代美術館(MoMA)でコンサベーターを務めるロジャー・グリフィス(Roger Griffith)氏を講師に招き、コルビュジェのユニテのキッチンの修復管理をはじめとする、現代の美術館で多様化するアートコレクションの保存・管理について、また6ヶ月の日本滞在中に同氏が訪ねた、倉俣史朗(1934-1991年)がデザインした作品の制作現場での研究成果についても語る。同館は、現存数が少ない倉俣の名作椅子《Miss Blanche(ミス・ブランチ)》を所蔵している。
会場には、《Miss Blanche》の試作品や、”オバQランプ”こと《K-series》のプロトタイプ、製作過程で使う加工治具などの貴重な資料が特別に用意され、これらの実物を前に、研究者および関係者が制作の裏側を語る。
本講演会は、工学院大学建築学部開設を記念したレクチャーシリーズ(シリーズ8 Lecture No.21)として開催され、誰でも聴講できる(定員300名、先着順、予約不要)。

ゲスト:馬場久和(セイコープラスチックス)、井上隆夫(アーティスト、倉俣史朗研究者)
ナビゲーター:樫原 徹(工学院大学建築学部准教授)

Related Posts

Begin typing your search term above and press enter to search. Press ESC to cancel.

Back To Top