木材が変える、オフィス空間

昨年12月号の特集「インテリアに木を使いたい」のなかの「もっと使える国産広葉樹」の記事で、「飛騨の森でクマは踊る(ヒダクマ)」さんのサンプルをご紹介しました。「飛騨の森の広葉樹ヘリンボーンミックス」「三種のサクラの耳残し」など、ユニークな名前。なにより、国産の広葉樹がこんな風に使えるというのは魅力的です。じつはこれら、今回の174号で紹介した鈴与さんのプロジェクトのためにつくられたものでした。

じつは私、これからのオフィスのインテリアと木材は相性がいい、と確信しています。どうしても工業製品が多くなりがちなオフィス空間のなかに少しでも木材があると、場がぐんとやわらぐ感じがします。適切に管理されている森の木材はどんどん使うほうがいいわけですが、そちら側の視点からも、オフィスに使われるのは大歓迎なはずです。

今回、取材した鈴与さんは江戸時代、富士川の舟運事業から始まったという老舗企業。現在はグループ会社が約140社にのぼり、Jリーグの清水エスパルスの運営会社も傘下においているとのこと。どちらかといえば、堅いイメージの会社ですが、今回リニューアルした本社のワンフロアにあるCODOは、明るく自由な雰囲気で、新しい出会いや発想が生まれてきそうな雰囲気。取材当日は、打合せにお昼ご飯に、思い思いに活用されてました。

もとはこんな感じの大空間です。

鈴与CODOプロジェクト、リニューアル前・南側。
リニューアル前の南側。リニューアル後は、本誌174号 p72〜73をご覧ください。写真/長谷川健太

 

鈴与CODOプロジェクト、リニューアル前・西側。
鈴与CODOプロジェクト、リニューアル前。リニューアル後は、本誌174号 p75上をご覧ください。写真/長谷川健太

 

さて、この天井高を生かしつつ、働く人を活気づけるどんな空間が生まれたか。設計は、後藤周平さん、プロデュースはロフトワークの高橋卓さんです。詳しくは本誌をご覧ください。

オフィスの木のインテリアに関しては、「オフィスに使いたい、木の家具」も合わせてお読みくださいね。

(編集部 多田君枝)

Related Posts

Begin typing your search term above and press enter to search. Press ESC to cancel.

Back To Top