「デザイン大国」として知られる北欧・デンマーク。これまでに、ハンス・ヴィーイナ(ウェグナー)、アーネ・ヤコプスン(アルネ・ヤコブセン)といった、デザイン史に名を刻む多くの巨匠を輩出してきた。機能性と美しさを兼ね備えたシンプルかつモダンなデザインは、今なお世界を魅了し続けている。温かく、人間にやさしいデザインの数々を生み出す背景には、デンマークの伝統が脈々と受け継がれている。かつて、ヨーロッパ諸国の多くが産業の近代化を進める中、デンマークは手仕事に重きを置き、職人技に裏打ちされた製品の生産を大切にしてきた。大量生産・消費の現代、このような価値観は多くの共感を得るのではないだろうか。
本展は、デンマーク・デザイン博物館の学術協力を得て、著名なロイヤルコペンハーゲンの磁器をはじめ、デンマーク・デザインの黄金期の名作家具、さらに現代の製品など約200点が一堂に会する。デンマークのデザイン史を紐解きながら、その魅力をたどる。
なお、本展の展示内容は、2017年に日本とデンマークの外交関係樹立150周年を記念して、2016年12月に長崎県美術館を皮切りに、全国を巡回した展覧会に準じる。
展示構成
第1章 国際的評価を得た最初のデンマーク・デザイン
白地にコバルトブルーの青花を配したデザインで世界的な評価を得た磁器「ロイヤルコペンハーゲン」の優品を中心に紹介
第2章 古典主義から機能主義へ
デンマークのデザインが国際的に注目される礎を築いた先駆者コーオ・クリント(1888~1954年)らの近代家具などを紹介
第3章 オーガニック・モダニズム ―デンマーク・デザインの国際化―
ハンス・ヴィーイナ、アーネ・ヤコプスン、フィン・ユール、ポウル・ヘニングスンらの作品を中心に展示
第4章 ポストモダニズムと現代のデンマーク・デザイン
国民の幸福度の高さで知られるデンマーク。人々の日常生活を豊かに彩る現代デザインの数々を紹介
information
特別展「デンマーク・デザイン」
会期:2020年9月19日(土)~11月8日(日)
開館時間:10:00-18:00(入館は17:30まで)
休館日:毎週月曜、9月23日(水)
会場:神戸ファッション美術館(神戸市東灘区向洋町中2-9-1)
入館料:一般 1,000円、65歳以上・大学生 500円、高校生以下無料 ※各種割引設定あり(詳細)
主催:神戸ファッション美術館、神戸新聞社、毎日新聞社
後援:デンマーク大使館、サンテレビジョン、ラジオ関西
展示協力:PP Møbler ApS、Kvadrat A/S
会場ホームページ https://www.fashionmuseum.or.jp/
読者プレゼント
この展覧会のペアチケットを抽選で5組10名様にプレゼントします。
メールタイトルに必ず、『神戸ファッション美術館「デンマーク・デザイン」展 チケットプレゼント』と明記し、送付先の住所・郵便番号・氏名、年齢と、『コンフォルト』の感想もお書き添えのうえ、下記メールアドレスまでお申し込みください。
info@confortmag.net
応募締切:2020年10月9日(金)
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