滋賀県・東近江市の古民家を会場に開催される、現代アート展。
主催の滋賀県立近代美術館は現在、リニューアル整備に向けた長期休館中。この期間に、県内のさまざまな地域で美術館の活動を展開する試み「アートスポットプロジェクト」を展開している。その第三弾であり、滋賀県の歴史文化を継承する地域交流事業の一環として開催される。
会場の能登川周辺・東近江は、古代から繊維の生産を行っており、東近江産の「近江上布」は上質な麻織物として知られ、現代では機械化や化学繊維の隆盛に押されながらも、伝統工芸として受け継がれている。また、同じ東近江の永源寺地区は、木の加工を行う職人集団、木地師の生まれた里であり、かつて織布産業で使われていた糸車には、木を回転させながら加工していく木地師の技術が応用されるなど、東近江独自の文化の一端を見ることができる。
本展は、このような歴史をもつ能登川の、旧滋賀銀行能登川支店跡地を会場として、綿々と続いていくものと、そこにある密やかながらも必然的な関係をテーマに、滋賀にゆかりある3人の若手作家、小宮太郎、武田梨沙、藤野裕美子による新作を中心に展示を行う。入場無料。
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滋賀県立近代美術館アートスポットプロジェクト
企画展「エンドレス・ミトス endless-μίτος」
参加作家:小宮太郎、武田梨沙、藤野裕美子
会場:東近江市垣見町776(旧滋賀銀行能登川支店跡地)
会期:2020年9月19日(土)〜10月18日(日)
開場時間:10:00-17:00
会期中無休、入場無料
作家プロフィールなど詳細:https://www.shiga-kinbi.jp/?p=23730