「本城直季(un)real utopia」

「small planet」シリーズ《Tokyo, Japan》2005

写真家・本城直季(1978-)の個展。2006年にリトル・モアから発行され、同年の木村伊兵衛賞を受賞した写真集『small planet』に収められた一連のシリーズに代表される、都市の姿をジオラマのようにとらえた独特の表現で知られる本城。大判カメラの”アオリ”を利用して、実在する世界であるのに、まるでミニチュアの世界を見ているかのような不思議な感覚を見る者に与える。それに対して、住宅街の路地裏で長時間露光によって撮影された「LIGHT HOUSE」シリーズでは、「まちや「ひと」を被写体とした作品からは、人間の営みに対する作家の温かく愛おしげな眼差しを感じることができる。近年は、作品制作を続けるかたわら、全日空の機内誌「翼の王国」で連載するなど、幅広く活躍している。

「LIGHT HOUSE」シリーズ《Taito-ku, Tokyo 2011》2011

 

本展では、「small planet」などの代表的なシリーズや「LIGHT HOUSE」シリーズのほか、本展が初公開となる、アフリカのサバンナを捉えた「kenya」、普段みることができない工業地帯を空から覗いた「industry」、東日本大震災発生から3カ月後にヘリコプターの機上から撮影した「tohoku 311」の3つのシリーズも展示され、総展示数は約150点。これまでの仕事を通覧する、過去最大級の大規模個展となる。加えて、本展のために、市原市を被写体とした撮り下ろし作品も披露される(本展フライヤーでも使用されている)。

information

「本城直季(un)real utopia」
会期:2020年11月7日(土)~2021年1月24日(日)
開館時間:平日 10:00-17:00、土曜・休前日 9:30-19:00、日曜・祝日 9:30-18:00(最終入館は各日とも閉館時間の30分前まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始 12月28日(月)~2021年1月4日(月)
会場:市原湖畔美術館(千葉県市原市不入75-1)
料金:一般 800円、65歳以上・大高生 600円、中学生以下無料、障がい者手帳をお持ちの方とその介添者(1名まで)無料
問い合わせ先:0436-98-1525
市原湖畔美術館公式ホームページ
https://lsm-ichihara.jp/
展覧会公式ホームページ
https://honjonaoki.exhibit.jp/

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