広島県が主催し、「街なかをピースにするデザイン」をテーマに、クリエイターからのアイデアと、それをデザインとして社会に実装するための事業者を公募する。
同県が進めているデザインプロモーション事業の一環として実施されるもので、県内の事業者が主体となって「デザイン」を活用し、クリエイターと共同で新たな製品やサービスの開発に挑戦する「HIROSHIMA DESIGN CHALLENGE」として、2021年3月8日にプロジェクトが始動した。
主催者メッセージ:
「イノベーション立県」を掲げる広島県は、持続可能な経済社会を実現するため、新たな価値やサービスが沸き起こるイノベーション・エコシステムの構築に向けた取組の一環として、「ひろしまサンドボックス」の取り組みを2018年から実施してきました。
この動きに加え、本プロジェクトを通して、イノベーションの原動力となる「クリエイティブな人材」を広く求め、県内事業者との共創により創造性豊かな広島発のクリエイティブを発信していきます。今回のテーマは「街なかをピースにするデザイン」。原爆の投下から75年。壊滅的な状況から復興を成し遂げた平和拠点として世界中から認知される広島県は、これからも平和に貢献していく使命があると考えています。
広島デザインについて考えていくうえでも「平和」というキーワードは不可欠な要素「piece(ピース)」ととらえ、テーマの中心に「Peace(平和)」を据え、世界に発信できる街なかの空間や設置物などの開発に挑みます。
審査員およびアドバイザーは、広島県とゆかりの深いデザイナーの深澤直人、共に広島県出身の建築家である谷尻 誠、吉田 愛(SUPPOSE DESIGN OFFICE)と、編集者の柴田隆寛が務める。
実装する案を選出して以降は、アウトプットの品質を上げるためのさまざまなサポートを県が行い、開発・実装の補助として、1社に対して最大50万円(税込)が支給される。
審査員のプロフィールや応募規定などの詳細は、同プロジェクトの公式Webサイトを参照。
左: 深澤直人 / 中央:谷尻 誠、吉田 愛 / 右:柴田隆寛
information
「HIROSHIMA DESIGN CHALLENGE 2021」
テーマ:街なかをピースにするデザイン
審査員(敬称略):深澤直人(デザイナー / 審査員長)、谷尻 誠+吉田 愛(SUPPOSE DESIGN OFFICE)、柴田隆寛(編集事務所Kichi)
スケジュール(予定):
事業者公募:2021年3月8日(月)~26日(金)
クリエイター公募:4月12日(月)~5月30日(日)
ミートアップイベント:4月22日(木)(事業者× クリエイター)
審査結果発表:6月中旬
合同ワークショップ:6月21日(月)~ 25日(金)の間で2日間を想定
開発・実装期間:6月中旬~8月下旬
発表・報告会:8月下旬~9月上旬頃
主催:広島県
運営:ロフトワーク
パートナー:AWRD
「HIROSHIMA DESIGN CHALLENGE 2021」公式ウェブサイト
https://awrd.com/award/hiroshima-design-2021