現代のアートシーンにおいて独自の位置を占める作家、マーク・マンダース(1968-)の展覧会。日本の美術館では初の個展開催となる。
マーク・マンダース スタジオ風景
マンダースは、1968年オランダのフォルケル生まれ。現在はベルギーのロンセにスタジオを構える。
風化した遺跡のレリーフのようにも、今つくられたばかりのようにも見える作品群は、作家が1986年、18歳のときに着想を得たという、「マーク・マンダース」という架空の作家の自画像を「建物」の枠組みを用いて構築する「建物としての自画像」という構想によるもの。
個々で独立していると同時に、「建物」の部屋に置くための彫刻やオブジェをインスタレーションとして制作。作品の配置全体によって人の像を構築するという、スケールの大きな、ユニークな世界観を展開している。
本展では作家本人の構想により、展示の全体をひとつの作品=想像の建物のインスタレーションとして構成する。
マーク・マンダース《4つの黄色い縦のコンポジション》2017-19年
Courtesy: Zeno X Gallery, Antwerp, Tanya Bonakdar Gallery, New York and Gallery Koyanagi, Tokyo
Photo: Maris Hutchinson
information
「マーク・マンダース —マーク・マンダースの不在」
会期:2021年3月20日(土・祝)〜 6月20日(日)
開館時間:10:00-18:00(展示室入場は閉館30分前まで)
休館日:月曜(但し、5月3日は開館)、5月6日(木)
全館臨時休館:4月25日(日)〜5月31日(月)
※緊急事態宣言発令に伴う東京都の休業要請を受け、4月23日臨時休館を発表、5月10に延長を発表
※6月1日より営業再開(5月28日発表)、入館規定や最新の開館状況は、会場側の発表を参照してください
会場:東京都現代美術館 企画展示室 3F(東京都江東区三好4-1-1 木場公園内)
入場料:一般 1,500円、大学生・専門学校生・65歳以上 1,000円、中高生 600円、小学生以下無料
展覧会詳細:https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/mark-manders/