TOTOギャラリー・間「アンサンブル・スタジオ展」

スペインとアメリカを拠点に活動している、アンサンブル・スタジオの日本における初めての個展。

アンサンブル・スタジオ
アントン・ガルシア゠アブリル(左)、デボラ・メサ @Ensamble Studio

アンサンブル・スタジオは、アントン・ガルシア゠アブリルとデボラ・メサが主宰する職能横断型チームとして、スペインのマドリードで2000年に設立された。彼らは単に建物のデザインを行うだけでなく、実験を通して自らの手で考え、建設方法まで考案することにより、他に類を見ない革新的な建築を生み出してきた。

彼らの活動は近年、よりダイナミズムを増し、広大なスケールのプロジェクトも手がけている。2016年にはアメリカのモンタナ州にあるティペット・ライズ・アート・センターにおいて、屋外彫刻のような一連の作品「ランドスケープの構造体」を発表。約48平方キロメートルにおよぶ広大な敷地に点在する、先史時代の遺跡を思わせるような構築物は、大地を型枠に利用しながらも、現代の技術をベースに、モックアップによる検証、コンピューターを使ったモデリングなど、複雑な構造計算と建設プロセスを経て完成したもの。

アンサンブル・スタジオ 左:トリュフ(スペイン、コスタ・ダ・モルテ、2010)
右:ランドスケープの構造体 インバーテッド・ポータル(裏返された門)(米国、モンタナ州、ティペット・ライズ・アート・センター、2016)
画像2点とも ©Iwan Baan

この、超越的なスケールの視点と、自然と響きあうような力強い造形、独自の構法を軸に、建築の可能性を追求する彼らの活動は、地球規模で建築を考える「Architecture of The Earth」というテーマに結実する。本展では、「地球」と「建築」の関係性の探究のなかから生まれたプロジェクトに焦点をあて、アンサンブル・スタジオ独自のリサーチ・設計・建設の過程を、模型や映像を通じて紹介する。

アンサンブル・スタジオ

information

「アンサンブル・スタジオ展」
会期:2021年6月24日(木)~9月12日(日)26日(日)
※新型コロナウイルス感染症拡⼤に伴う世界的なコンテナ不⾜と、スエズ運河座礁による海上輸送の混乱の影響により、当初予定していた開始日(6月8日)から変更。同理由により会期延長
開館時間:11:00-18:00
休館日:月曜、7月22日(木)、23日(金)、9月23日(木)
夏期休業期間:8月9日(月)~16日(月)
入場料:無料(但し、予約制)
※新型コロナウイルス感染拡大防止の一環として、会期中は展覧会・Bookshop TOTO共通で予約制を導入
※状況により、会期や内容を変更する場合あり(最新情報はTOTOギャラリー・間ウェブサイトを確認のこと)

会場:TOTOギャラリー・間 / 東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F
問合せ先:03-3402-1010
主催:TOTOギャラリー・間
公式ホームページ・予約はこちら
https://jp.toto.com/gallerma

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