法律家の水野 祐、コグニティブデザイナーの菅 俊一、キュレーターの田中みゆきの3名が展覧会ディレクターを務める異色の企画展。三氏がチームとなり、それぞれの視点を融合させて、ルールとは何か? 新しいルールの見方· つくり方· 使い方について、これからの展覧会のあり方をともに考察を試みる。
社会にはさまざまなルールがある。憲法や法律、社会基盤となる公共インフラや公的サービスから、当事者間の契約・合意、文化的背景に基づいた規則やマナー、家族や個人に無意識に根づく習慣、また自然環境の中から生まれた法則まで、ルールは多岐に渡り、人々の思考や行動様式に影響を及ぼす。それらのルールは今、産業や社会構造の変化、テクノロジーの進化などに伴い、大きな転換を迫られている。
本展では、日常のさまざまな場面で遭遇するルールの存在と影響を取り上げ、デザインによってどのようにかたちづくることができるのか、多角的な視点から探っていく。
本展に国内外から参加するデザイナーやアーティストの作品を通して、それぞれの目的や方法でルールと向き合う人々の視点を紹介。さらには、一見ルールとは無関係のようにも思われるさまざまな作品や活動を、新たにルールの視点から捉えることも試みる。
会場風景(ギャラリー2) 撮影:吉村昌也
また本展では、通常の展覧会では使用しない、普段は見られないエリアも特別に開放される。安藤忠雄が設計したことで知られる《21_21 DESIGN SIGHT》もまたさまざまなルーツに則って建てられ、運営されていることを、さまざまな”仕掛け”によって来場者に提示しているのも本展の見どころとなる。
会場構成は、大阪に拠点を構える設計事務所のdot architects(ドット アーキテクツ)が担当。
展覧会ディレクターチーム:水野 祐、菅 俊一、田中みゆき
グラフィックデザイン:UMA/design farm
会場構成:dot architects
オンライン体験設計:奥田透也
参加作家:石川将也+nomena+中路景暁、ダニエル・ヴェッツェル(リミニ・プロトコル)+田中みゆき+小林恵吾(NoRA)× 植村 遥+萩原俊矢× N sketch Inc.、遠藤麻衣、葛宇路(グゥ・ユルー)、高野ユリカ+山川陸、一般社団法人コード・フォー・ジャパン、コンタクト・ゴンゾ、佐々木 隼(オインクゲームズ)、NPO 法人スウィング、田中功起、丹羽良徳、野村律子、早稲田大学吉村靖孝研究室、Whatever Inc.
会期:2021年7月2日(金)〜11月28日(日)
開館時間:平日11:00-17:00、土日祝11:00-18:00(入場は閉館30分前まで)
休館日:火曜(但し11月23日は開館)
入館料:一般 1,200円、大学生 800円、高校生 500円、中学生以下無料
会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1&2(東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン)
問合せ先電話番号:03-3475-2121
公式ホームページ:www.2121designsight.jp