ヴォーリズ建築「ツッカーハウス」の改修費用支援を求めるクラファンプロジェクト

1905年に米国から英語教師として来日し、その後、日本国内で数多くの西洋建築を手懸けたウィリアム・メレル・ヴォーリズ(1880-1964)。

彼が設計した建物は、教会、病院、学校、ホテル、デパート、住宅など多岐にわたるが、国内の現存数は150件ほど。なかでも没するまでの約60年間を過ごした近江八幡市内には20件ほどが現存し、ヴォーリズ建築のメッカとなっている。
その代表的な建物の1つである「ツッカーハウス」こと、ヴォーリズ記念病院旧本館(旧近江サナトリウム、1918年竣工、1934年改修)が、建物の耐震および消防設備などの改修工事費の支援を求めて、クラウドファンディングを2021年10月20日まで実施している。主催はNPOヴォーリズ建築を守る市民の会。

ヴォーリズ建築「ツッカーハウス」
「ツッカーハウス」外観
ヴォーリズ建築「ツッカーハウス」
《ラ コリーナ近江八幡》敷地内からの「ツッカーハウス」方向の眺め

《ヴォーリズ記念病院旧本館(ツッカーハウス)》の立地は、ヴォーリズが創立し、現在は公益財団法人近江兄弟社が事業主体であるヴォーリズ記念病院の敷地内(滋賀県近江八幡市北之庄町)。藤森照信設計で知られる、たねやグループのフラッグシップショップ《ラ コリーナ近江八幡》の至近で、建物の北側、緑豊かな里山の風景の中に、瓦葺・切妻造の三階建て部分を視認できる。
通称の由来は、ヴォーリズがメアリー・ツッカー女史の多額の寄付金で、当時は不治の病とされた結核治療のサナトリウムとして設計したことから。木造2階建て(一部3階建て)の洋館建築で、2014年に登録有形文化財(建造物)となっている。同敷地内にはヴォーリズが設計した《五葉館》や、現在も使われている《礼拝堂》などがある。

ヴォーリズ建築
左:《礼拝堂》 / 右:《五葉館》

改修工事計画では、2021年末までに耐震工事に取り掛かり、来夏に完成の予定。改修後は、1階はヴオーリズ氏を記念した事務所として、2階は旧サナトリウムの歴史やヴォーリズ氏が手がけた建築、教育、医療、伝道活動、社会教育活動など数々の業績に関する資料を展示する予定。加えて、集会や音楽会、地元住民の会議など、観光客だけでなく、市民も幅広く利用できる空間も計画中。
支援のリターンは、絵葉書セットから、近江八幡市内のヴォーリズ建築案内への参加権、さらには現称「ウォーターハウス記念館」(旧ウォーターハウスレジデンス主屋)の1日利用など各種用意。詳細は下記URLを参照。

information

プロジェクト名:《旧近江サナトリュウム》ヴォーリズ建築を未来に遺すための手助けを!!
主催:特定非営利活動法人(NPO)ヴォーリズ遺産を守る市民の会
実施期間:2021年9月20日(水)~10月20日(水)
クラウドファンディング実施形式:All-In方式(目標金額に関わらず、実施期間内の集金額がファンディングされる)
リターン: A〜Fコース、内容は下記URLを参照
https://camp-fire.jp/projects/view/439545

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