豊田市民芸館は、1926年に柳宗悦らによって日本民藝美術館設立趣意書が発表されて以降、この運動に共鳴した人々によって全国各地につくられた展示施設の1つ。古陶磁研究家で名古屋民藝協会の会長も務めた本多静雄(1898-1999)の尽力により、1983年に現・第1民芸館を開館。このとき館内には、1982年に建て替えられた、東京・駒場の日本民藝館から、旧大広間や館長室などが移築されている。
豊田市民芸館 第1民芸館
施設は、矢作川の北岸・中洲地の緑豊かな平戸橋公園内にあり、第1民芸館に加え、第2民芸館、第3民芸館、登り窯(穴窯)、土蔵、茶室勘桜亭、旧井上家住宅を移築した洋館などが点在する(エリアマップ)。本多が1980年に設立した陶芸資料館(旧称さなげ古窯本多記念館)もあり、民芸の保存、研究、普及と発展に尽力した本多静雄とのゆかりが深い。現在も、展覧会や各種講座の開催を通じて、民芸の普及活動を継続して行っている。
展覧会フライヤー / ロゴのデザインは本展にも出展している染色家の柚木沙弥郎によるもの
本展は、駒場の日本民藝館で2017年に開催された、同館の創設80周年特別展「柳宗悦と民藝運動の作家たち」を再構成し、開催するもの。民藝の美に触発され、柳とともに民藝運動を推進した作家たち、バーナード・リーチ、河井寬次郎、濱田庄司、棟方志功、黒田辰秋らの作品や柳の書などとともに、柚木沙弥郎、金城次郎、片野元彦といった後進の作家たちの仕事も紹介する。
黒田辰秋《朱漆三面鏡》1928年 日本民藝館蔵
information
会場:豊田市民芸館 第1・2民芸館(愛知県豊田市平戸橋町波岩86-100)
会期:2021年10月26日(火)~2022年1月30日(日)
開場時間:9:00-17:00
休館日:月曜、年末年始(12月27日~1月4日)、但し祝日(1月10日)は開館
観覧料:一般 300円、高大生 200円、中学生以下・豊田市内在住または在学の高校生・70歳以上・障がい者は無料(受付時に証明書などの提示要)
豊田市民芸館ホームページ
https://www.mingeikan.toyota.aichi.jp/
VISIT TOYOTA CITY [Tourism TOYOTA]YouTubeチャンネル「豊田市民芸館 Toyota City Folk Craft Museum」(2021/03/31)
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応募締切:2021年12月15日(水)
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